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「橋本です」
そう言うと、机の上にある名簿を眺めていた彼は顔を上げた。
「れん!久しぶり〜。俺のことちゃんと覚えてるよな?」
「もちろん!みなにぃでしょ!金髪になったんだね、似合ってる!」
「だよな!似合ってるよな!はるにはヤンキー味が増したって言われんだよなぁ…」
そう言いながらこの前と同じように1週間分のスケジュールを渡される。
「部屋は前と同じ101号室。12時には広場に来といて。もう2人とも来てるから早く行きな」
「えっそうなの!?ありがと!」
そう言って私は走り出し、ついに扉を開く―――。