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秘めてばかりのあなただから。
はじめましてあべりあ。です。
初めての作品となるのでお見苦しい点あるかもしれません。生暖かい目で見てくださると嬉しいです。私にとってのかけがえのない曲であるbacknumberさんの瞬きをイメージで書きました!
キャラ崩壊の可能性あり
HiMERUの中の人(十条兄)が出てきます
ストーリーの構成が拙く展開にこじつけた感があります(個人の感想)
追憶:遊色が奏でるオブリガードのネタバレが微あります。
「HiMERUにとっての幸せは今応援してくださっている方ファンの方が幸せなことなのです」
なんの収録だったかは忘れてしまったが、収録現場に立ち会った時にお得意の大人びた笑顔でそう受け答えするHiMERUさん。
この言葉がなぜだか私の中から離れない。
私は彼のプロデューサーなのでHiMERUさんとの付き合いも長い。
だけど所詮アイドルとプロデューサー。
そんなことを今日も今日とて頭の中でぐるぐるとしていると
「大丈夫ですか?」と声が聞こえてきた。
「HiMERUさん。全然大丈夫ですよ!」
「大丈夫ならいいのですが…なんだか最近いつもと違って仕事が身に入っていないような気がするのでHiMERUは心配なのです。」
「心配かけさせちゃってすみません!私は本当に大丈夫です!もし困ったらHiMERUさんを必要としますので笑」
「それならよかったのです。無理はしすぎないでくださいね」彼は優しく包み込むように言いどこかへと言ってしまいました。
HiMERUさんは観察力が鋭いからすぐに気づいてくださる。それが嬉しいような申し訳ないようなで心がいっぱいになる。心配してくれたのもHiMERUさんのプロデューサーという立場があるからなのだろうなとか言う嫌な自分が出てきてしまう。そしてこのふわふわ もやもやした気持ちが自分でも何かは分からないけれど誰にも知られたくないこの思い。何かは分からないけどきっとこの気持ちが幸せを語ったHiMERUさんの言葉が離れない理由な気がした。そんなことを思いながらもまた心配させるわけにもいかないので仕事に再び取り掛かった。
あたりを見るともう暗くなっていて窓に目を向けると少し曇ってはいたものの星がきれいな夜だった。そういえばCrazy:Bが結成されて間もない頃ユニット活動が忙しい中、久しぶりにHiMERUさんのソロの仕事が入った日の夜、HiMERUさんと見た空もこんな感じだったのを思い出した
思い出にふけていると、スマホに一件の通知が入ってきたのが見えた。
「HiMERUさんからだ。」私はそう呟くとメッセージアプリを開いた。
<まだビルの中でしょうか?もしそうでしたら少しお時間いただきたいのです
このようなこと滅多にないので目をこすってみたりしたが見間違いではなかったため
今仕事が終わったばかりだからオフィスにいます>
と返信した。するとすぐに既読がついた。本当に夢なのではないかと疑い自分の頬を引っ張って見ようとした途端ドアの開く音がしたのでやめてドアの方に目をやるとHiMERUさんだった。
「お疲れ様です。急に連絡してすみません。少しお話したいことがあるのです。」
「お疲れ様〜全然大丈夫よ!で話したいことってなんですか?」
「大したことではないのですが…」
そう言うとHiMERUさんは一呼吸おいてから
「お礼が言いたくて」
「お礼!?私なにかしましたっけ??」
びっくりしすぎて声が裏返ってしまった。そんな私に微笑みかけて
「今日は雑誌のインタビューがあったのですが、その時にHiMERUの活動を振り返る機会があったのです。HiMERUはプロデューサーさんがいなければ今のHiMERUはいないのです。」
私は返事はできなかったものの彼の気持ちを一つ一つすくい上げるように聞いていました。
「ありきたりな言葉だと思っているのですがHiMERUが思ったままの言葉を言っただけなので受け止めてくれると嬉しいのです。」彼はそう言うと私の手を包み込むように握りしめました
「私そんな大層なことはしてないです!!」私は焦りと照れで手を振りほどいてしまいました。
するとHiMERUさんは少しびっくりしたような顔をしたので咄嗟に
「すみません!!」大声で謝罪してしまいました。するとHiMERUさんは
「全然大丈夫ですよ。どんなプロデューサーさんでもHiMERUは好きなのです」
「……え?」びっくりしすぎて言葉が出てこない私に対してHiMERUさんは
「夢の為に生きられた人。逸れた道が正解だった人。誰かの為に費やした人。自分を生きた人。誰にもなれなかった俺を必要だと思ってくれたから。」
一瞬俺といったような気がしたがそれをかき消すように次の言葉が出てくる
「正直HiMERUはアイドルのHiMERUとしての言葉をファンの人に伝えているのです。でもプロデューサーさんに言う言葉は俺が俺として思ったことを等身大で伝えたい。」
「言いたいことを伝えてくれてとても嬉しいです」
とかいうなんだかよくわからない言葉を言ってました。
「だから〇〇さんが辛い思いをしてたら俺が守りたい。」
そう言われて私は一瞬理解できなかったがこれって遠回しに…と思うと顔が熱くなった
「それって…」
少し間が空き窓から冷たい風が吹き込む
「これからもHiMERU’も’よろしくお願いします」
「もちろんです!これからもよろしくお願いします!」
もううまく言葉にはできないけど今までの悩みとかが風に乗って吹っ飛んでいった気がする。
清々しい気持ちのまま私はHiMERUさんの手を握ってみた。すると以外にも照れたような顔を見せたかと思うと握り返してきた。
二人で空を見上げると流れ星が一瞬瞬いたように見えました。
こんな幸せが続けばいいなとふわふわした気持ちになりました。
たとえいつかHiMERUさんがHiMERUさんじゃなくなってしまっても
拙い上に長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。ぜひファンレター等に感想送ってくださると嬉しいです。リクエストも随時募集しております!
深夜テンションで執筆してしまったので落ち弱クソ雑魚です。
ではまた次の作品でお会いしましょう。