【AIに似せるチャレンジ】星の子猫

　ある夏の放課後、中学生の真子は部活帰りに、昔はよく通っていた駄菓子屋に立ち寄りました。昔もいたおばあさんが店主をしていました。 「あら真子ちゃん、大きくなったねえ」 　おばあさんは真子に微笑みました。 「いつものラムネを買うのかい？」 「うん、そうする」 　真子が答えると、おばあさんはお店の裏に歩いていきました。しばらくして、おばあさんはプラスチックの袋にラムネを入れて持ってきました。 「はい。真子ちゃん、これはお得意様の真子ちゃんのために用意した特別なラムネだよ。大切にしてね」 　真子はおばあさんに１００円を渡して、お礼を言ってからお店をあとにしました。そして、近所の公園のベンチに座って、袋に手を入れました。しかし、真子はびっくりしました。なんと、ラムネ瓶が生温かいではありませんか。真子は不思議に思いながら瓶を袋から取り出しました。瓶は紺色でした。不思議に思いながら瓶を開けると、中から「にゃあ」と声がしました。中から出てきたのは、星空を切り取ったような子猫でした。真子はその美しさに見とれました。 「ねえねえ」 　子猫が喋りました。真子は驚きました。 「私、あなたの飼い猫になりたいの。ご飯は毎日、空を見せてくれるのでいいの。だから、飼ってくれない？」 　子猫は言いました。子猫の目はまるで満月のように美しく綺麗でした。 「分かった……私、あなたと一緒に暮らしたい」 　真子の目は子猫の体にある夜空を反射して、きらきら輝いていました。