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(コラボ小説)隣の席のはてなくん? 4
コラボ第4話です!
作風がちょっと違います。
あらすじ
地獄の閻魔と呼ばれている縁魔先生に学校の案内をお願いされ、はてなくんからの印象が悪くならないように優しくして案内をする。
そこで、クラスで2番目に人気なギャル、ルルと挨拶をする。
実は私ははてなくんがカバンに着けているアニメキャラ「みみちゃん」のオタクであり、自分のイメージと本当の私で争っていたのだった。
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「有菜これを答えてみろ」
「はいっ」
急に指名されてビックリしながらも立ち上がりホワイトボードまで歩く。
授業を真剣に聞いていなかったので初めて見た問題だったが、そこは持ち前の頭の良さでカバーする。
「できました」
「ああ。正解だ」
さすが有菜!すごい!などの声が上がる。
私はありがとうの気持ちを込めて偽の笑顔をみんなにばら撒きながら席に戻る。
席についても結局、はてなくんと「みみちゃん」について考えて授業が終わるまで頭から離れなかった。
授業が終わった後、ルルちゃんが私の机に来てこういった。
「どうやったらそんなに頭が良くなるの?尊敬しちゃう!」
「勉強すれば誰でも頭が良くなれるよ。ルルちゃんも頑張れ」
と適当にあしらい、はてなくんへ次の授業の事や、学校のことを手短に、しかし優しく教え終わった時次の授業が始まった。
なぜかは分からないが、前の授業で私が問題を答えて戻ってきた時からはてなくんが何かを考えるような顔をしているがなぜだろう?こればっかりは人間の思考なので私でもわからない。ましてやあのはてなくんだし。
いつのまにか授業が始まって10分以上経っていた。急にはてなくんがメガネを掛け直し、一瞬だけ目に光が宿ったような気がしたがすぐにいつもの顔に戻ってしまった。
ゾワッ
寒気がした。ような気がした。
でも私は気のせいかと思い、授業に集中することにした。