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【なこちゃんへ。】その言葉は最後にしよう。【ありがとう】
ありがとうって伝えたくて
一周年。
それは、本来ならおめでたい数字である。
だが、その日、僕は泣いていた。
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別れとは悲しく、冷たいものだ。
悲しさに埋まり、
涙に溺れ、
情に浸る。
もしも、自分の大切にしている世界が、明日からなくなると言われたら、君はどう思うだろう。
泣き叫び、運命を憎むだろうか。
そうやって人は、感情に動かされて生きていく。
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尊敬する人から感謝の手紙が届いたら、みんなは何を思うだろう。
喜びか、それとも戸惑いか。
きっと、その両方が混ざり合った、言葉にできない感情になるはずだ。
それほどまでに、感謝というものは重く、ありがたい。
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尊敬していた人が別れを告げたとき、君はどうする?
泣き叫ぶ?
引き止める?
それとも、そのまま見送る?
それは人それぞれだろう。
だが、僕――読玲はこうする。
|彼女《なこみつ》に向けて、最後の手紙を贈るんだ。
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なこちゃんへ。
別れって悲しいね。
でも、別れを乗り越えた先には、たくさんの幸せが待っているらしいよ。
大変なこともあるだろうけど、頑張ってね。
僕も、なこちゃんに救われた一人として、精一杯頑張るから。
おつなこ。
この言葉を使うのは、これで最後にしたいな。
読玲
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次は、
「|おかなこ。《おかえり》」
いつか、そう言いたいね。
「おつなこ。」
ありがとう。いってらっしゃい
そして、またいつか