殺害予告

キーンコーンカーンコーン。その音と共に僕は学校を出た。どうやら、僕は俗に言う『記憶喪失』らしい。自分では自覚はない。でも一晩眠るとなんでも忘れてしまう。(某漫画のキャラみたいだなあ)家に帰っても誰もいない。僕の親はs国のスパイだった。夜はあまりいなかったらしい。でも、アルバムを見る限りは幸せそうな幼い僕の顔が写っていた。「あ、そろそろ行かなきゃ。」僕は防弾ジャケットを着て、その上からスーツを着た。ナイフを革の鞄に入れる。 「ヒイイ、助けt」むぐッ。「五月蝿いよ？黙れないんなら喉掻き切るけど、そっちがお望みかな？」「クッ！巫山戯るな、俺たちは￥￥￥マフィアだぞ！」「かわいそう、虚勢を張ることしかできない能無しだなんて。いいよ、このマフィア、壊滅させてやるよ。」毎回毎回、こんな会話の後に僕は血まみれのナイフを持って、血溜まりに立っていた。服は汚さない、髪も汚さない。汚すのはナイフと僕の手だけ。もう罪は償えないほどなのだから。家に帰ると、一枚の封筒が届いていた。「ええと、なになに、カナイ市の裏倉庫にて待つ？」どうせ殺害予告だろう。高揚感も何も得られない。悲しみだけ。 翌日、僕はそこにいった。戦いが始まった。こんな感触、初めてだ。そこで、僕のストーリーは終わった。「はあ、片付いた。」