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合格発表
今日は合格発表の日。
いつもより気合を入れて着替えて、ご飯を食べて、家を出る。
「いってきま~す。」
親からの応答はなく、代わりに猫の「クル」から頑張れよ!とでも言うようににゃーと鳴かれた。
「クル、ありがと。」
がちゃ、と扉を開き急ぎ足で学校へ進む。
信号の待ち時間の間も頭の中は試験の時の女の子のことで頭がいっぱいだった。
学校に着いてから一番に探したのは自分の番号ではなく女の子のこと。
「あ、でもWebでも合格発表してるし来ないのかな?」
そんな不安を抱えながらゆっくりと探していく。
「…。いた。」
彼女に近づいて話しかける。
「あの、こんにちは。」
すると返ってきたのは声ではなく首をかしげる可愛い姿だった。
「あ…声は聞こえる?」
「…。(こくっ」
縦に頷いたってことは難聴とかではない。
じゃあ、声は出せるのかな?
「ねぇ、あの、嫌だったらごめんなんだけど。」
「場面緘黙症ってやつ?」
「?!」
彼女は眼を見開いて固まってしまった。
やっぱり初対面でずけずけと行き過ぎたかな?
彼女は紙とペンをポケットから取り出し急いで何かを書いている。
「急がなくていいよ。時間はたくさんあるから。」
『貴方、お名前は?何で分かったの?良ければ友達にならない?』
「ふははっ笑」
「めっちゃ聞くじゃん。名前は月城零。わかった理由?昔の友人がそうだったから。」
「全然友達になりたい。よろしくね。え~と」
『あ、唯です。白瀬 唯。』
「しらせゆい。かな?ゆいちゃんって呼ぶね!」
『私は、零くんって呼びますね!!』
「一緒に番号確認しにいかない?」
『勿論いいですよ!』
次話からは吹き出しの前に名前書きますん。