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最初の犠牲者
冬弥「あれ…司先輩?」
冬弥「パーティーはどうしたんですか?」
モノミ「はわっ!ま、まだ終わってないでちゅよね!まだ参加してないのにっ!」
司「いや…さっき旧館が停電になってだな…」
司「その時に宵崎がいなくなってしまって…外には出て来てないか?」
冬弥「いえ…誰も外には出て来ませんでした」
外に出てない…?じゃあ、あいつはまだ中にいるのか?
司「うむ…行き違いになったのかもな…」
冬弥「だと思います…」
---
類「あ、司くん…!どうだった?」
司「いや…冬弥に聞いたら、外には出て来てないって…」
類「おかしいな…倉庫にも誰もいなかったよ」
杏「事務室にも…誰もいなかったよ」
愛莉「あら?誰もいなかったの?事務室に…?」
瑞希「絵名は?事務室は絵名がいるはずでしょ?」
こはね「東雲さんもいなかったの…どこ行っちゃったんだろう…」
雫「絵名ちゃんも…?」
えむ「んー…んん…?」
咲希「えむちゃん、どうしたの?」
えむ「うーん…なんか変な匂いがするんだよねぇ…」
志歩「変な匂い…?」
えむ「んんー…んー…」
えむ「これ…血の匂いだよ…っ!」
寧々「え…っ!?」
えむ「うー…うーー…」
えむ「…た、多分…あそこから!」
司「あそこ…って…」
それは、大広間の1番奥にあるテーブルだった
えむ「そこの…下だよ…!」
司「テーブルの…下?」
オレは奥のテーブルまで駆け寄ると、テーブルクロスに手を伸ばし…
だけど…そこで止まった
恐怖?緊張?
なんで…緊張なんかする必要あるんだ…?
あり得ない…絶対あり得ない…!
司「そんなことあるわけないだろっ!!」
オレはそう叫んで、テーブルクロスを一気にめくった
……………………
……………
オレはきっと…その光景を一生忘れることができないだろう
オレがそこで目にしたのは……
超高校級の作曲家…宵崎奏の、変わり果てた姿だった。
--- 宵崎 奏 死亡 ---
---
瑞希「………え?」
瑞希「かな…で…?な、なんで…?」
杏「いや……っ」
杏「いやあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
背中に悲鳴を浴びながら、オレは平然とその場に立ち尽くしていた
かつての仲間の死体にじっと見入っていた
みのり「なんで…奏ちゃんが…っ!?」
穂波「き…きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
寧々「こ、こんなのあり得ないよ…あり得ないって…!」
志歩「何かの間違いだよ…!」
えむ「これ…本物の血じゃないよね…?ジャムとかタレとか…」
えむ「だ、だ、だってこんなの…」
モノクマ「いやはや、大変なことになりましたね…」
モノクマ「大変、面白いことになりましたね!」
モノクマ「絶望の孤島と化したジャバウォック島を舞台に、遂に《《最初の殺人》》が起きてしまいました!」
司「さ…殺人…?」
類「ちょっと待ってくれ…じゃあこれって…!」
モノクマ「うぷぷ…宵崎さんは…オマエラの誰かが殺したんだよ」
司「な…っ!」
モノクマ「あの死体を見れば一発でわかるじゃん。これが殺人ってことくらいはさ」
モノクマ「きっと、この島から帰りたくて仕方ない奴が…宵崎さんを犠牲にしたんでしょうね」
司「嘘…だ……」
司「嘘だ!殺されたなんて嘘だ!!」
殺された。そう叫んだ瞬間、
ドロドロとした濃い絶望が、オレの体内で一気に膨れ上がっていった。
それは……つまり…
宵崎が殺されたという事実を、オレが受け入れたことを意味していた。
絵名「な…何これ…!!」
絵名「奏…?奏なの…?」
絵名「いや…っ!!奏…!かなで…っ!!」
冬弥「なんだこれは…!?」
冬弥「どうして宵崎さんが…?どうしてこんな事になっているんだ…?」
モノクマ「ふむふむ…これでこの場に居ないのは東雲くんだけのようですね…」
モノクマ「じゃ、そんな彼にも伝えるために…」
モノクマ「例のあれ、やっちゃいますか!」
ピーンポーンパーンポーン…
モノクマ「死体が発見されました!」
モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を開きます!」
司「学級…裁判…?」
モノクマ「ほら、前にも説明したでしょ?」
司「は、犯人を突き止めろって言うのか…?」
モノクマ「そう!オマエラはこれから捜査をして、宵崎さんを殺したクロを暴かなきゃいけないんだ!」
咲希「あ…あり得ないよ…誰かが殺したなんて…そんな事あるわけないって!」
類「ぼ、僕は信じないよ…僕たちの中に宵崎さんを殺した犯人がいるなんて…」
類「そんな絶望的な事…起こるはずがないんだ…!」
モノクマ「そう思い込まされてる時点で、オマエラは犯人に追い詰められてるんだよ」
モノクマ「ほらほら、早速始めようか!」
モノクマ「クロとオマエラの命を賭けた真剣勝負!そして、その真剣勝負はもう始まってるんだ!」
モノミ「ちょ、ちょっとぉ!何を言ってるんでちゅかっ!」
モノミ「ミナサンダメでちゅよ!モノクマの言う事なんて真にうけちゃダメでちゅ!」
モノクマ「うるさいうるさーい!!お兄ちゃんに逆らうなー!」
モノミ「ぎゃああぁぁぁぁぁ!!」
モノクマ「ふぅ、それじゃあオマエラ、健闘をお祈りしています!」
一歌「な、なんなの…訳わかんないよ…!」
絵名「奏を殺した犯人を…捜せって…なんでそんな事になっちゃったの…!」
杏「も、もう嫌だよ…なんで私がこんな事に巻き込まれなきゃいけないの…?」
モノミ「あ、あの…疑い合うなんてダメでちゅ…ミナサンは仲間なんでちゅから…」
志歩「でも、宵崎さんが殺されたのは事実だよね?」
志歩「で、その犯人を見つけないとみんな殺されるんでしょ?」
雫「だ、だとしても、私にはとても堪えられないわ…!」
志歩「だから、堪えられるとか堪えられないとか…そう言う話じゃないんだって…」
志歩「生き延びるためにはやるしかないんでしょ?だったらやるしかないじゃん」
司「…本当に、やるしかないのか…」
みのり「い、嫌だよ…そんなの嫌だ…」
こはね「私だって嫌だよ…そんなの怖いよ…」
遥「…日野森さんの言う通りだと思う…」
遥「やらないと殺されるなら…やるしかない…」
類「けれど…やっぱり信じられないな…僕達の中に犯人がいるなんて…」
類「信じない…絶対に信じない…だから、その為にも…」
類「……やるよ」
類「僕は宵崎さんの死を調べる…そして、この中に犯人なんていない事を証明して見せるよ」
司「類………」
そうだ…やるしかないんだ…
宵崎も…犯人を見つけて欲しいと望んでるはずだ…
だったら…オレもしっかりしろ…!
冬弥「あ…始める前に少しいいですか?」
冬弥「ミステリー系のゲームだと、ここで現場の見張り役が出てくるんですが…」
冬弥「オレ達はどうしましょうか?」
愛莉「そっか…犯人に証拠隠滅なんてされたら、大変なことになるわね」
雫「…ねぇ、現場には私が残ってもいいかしら?」
雫「死体を調べられる自信もないし、頭がすごくいいわけでもないから…」
雫「せめて、宵崎さんの隣にいてあげるわ。それが見張りでいいわよね…?」
まふゆ「日野森さん……」
まふゆ「それじゃあ、私も見張りをしようかな…」
まふゆ「少しなら検死だってできるし…」
遥「雫と朝比奈さんが残る…ってことでいいんだね」
えむ「それで…これから具体的にどうしたらいいの…?」
類「当たり前だけれど、僕らは素人だ」
類「まずは、直感を大事にしたらいいんじゃないかな?」
類「そこから証明していくんだ。宵崎さんを殺した犯人なんていない…って事をね」
モノミ「それにしても、仲間の死を調べるなんて残酷でちゅね…」
絵名「でも…断ったりできないんだもんね…」
穂波「私は信じてないよ…宵崎さんが死んだなんて…そんなの信じていませんけど…」
穂波「…やるしか、ないんですもんね」
犯人を捜し出す…それがオレ達が生き残れる唯一の希望…
こんなのが…希望……?
司「いいや…しっかりしろ天馬司…!」
司「やるしかないんだ…!」