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くらいおはなし
びょうきのこは、あめのなかすてられていました。
そこに、人の子がとおりかかりました。
人の子はびょうきのこを抱いていえにかえりました。
人の子がびょうきのこをいえにつれてくると、
人の子の親は人の子をはげしくしかり、たたきました。
人の子は家からおいだされました。
びょうきのこはないて、なんども人の子にあやまりました。
人の子はだまって、びょうきのこのあたまをなでました。
人の子は、しずかにないていました。
それからまいにちめがさめると、
人の子はびょうきのことあそびました。
いまはちいさなあきやが2人のいえです。
人の子はまいにちびょうきのこのあたまをなでてやりました。
人の子のうではくろくなりました。
人の子はびょうきのこのあたまをなでることが
できなくなりました。
人の子はあたまをなでるかわりに、びょうきのこと
はしってあそびました。
びょうきのこはしばらくつらいきもちをわすれることが
できました。
びょうきのこがきづいたときには、
人の子のあしはくずれていました。
人の子は、
人の子は、
もう、…
…
びょうきのこは人の子がむりをしているようなきがして、
すこしこわくなりました。
人の子のからだはくろくなっていました。
人の子はうごけなくなりました。
びょうきのこは人の子のそばからはなれませんでした。
…それがいけなかったのでしょうか。
びょうきのこがきづいたときには、
もう…
手遅れでした。
人の子はしんでしまいました。
びょうきのこは人の子を抱いてなきました。
人の子はつめたく、かるくなっていました。
びょうきのこはなんどもなきました。
びょうきのこは、はじめて人を死なせました。