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あの夕陽が照らす所へ
春の風がふわりと吹く放課後の校庭。
ひまり、みつき、つむぎの三人は、並んで歩いていた。
ひまり 「 ねえ、つむぎ。あの新しい曲、練習した? 」
つむぎ 「 うん、でもまだうまく歌えなくて…」
みつき 「 大丈夫だよ。私たちがいるから、安心して。 」
少し照れたひまりの顔に、春の陽射しが柔らかく当たる。
ひまり 「 一緒にステージに立てるって、やっぱり嬉しいね。 」
みつき 「 秘密の友達って感じで、特別だよね。 」
つむぎ 「 そうだね。ちょっとドキドキするけど、みんなといると心強い。 」
三人の笑顔は甘くて、少し切なかった。
それぞれの夢と不安が、まだ見えない未来に溶けていく。
「 一歩ずつ、一緒に歩いていこう」
そんな約束を胸に、彼女たちはまたゆっくりと歩き出した。