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ただ、自分なんかいらないって思わないでほしかったんだ。
夏原明菜は小学6年生。
明菜は今、親友の玲華と絵を描くことが趣味だった。
それもただ絵を描くだけじゃない。お互い書いて欲しいものを言い合ってかくものだった。
単純だけど面白かった。相手のことを知れるから。
そんな日々が続いていた。
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そんなの過去の話。玲華だってもういないんだから。
そうだ。もう2ヶ月前に交通事故に遭って亡くなってしまった。もう少しで
玲華の誕生日の10/2だったのに。プレゼントであげようとしたぬいぐるみももうここにある。
せめて渡したかった。葬式の日も、行けなかった。行きたかっただけど親戚の集まりだか何だかで。
ふざけんなって話。
**あの時にあの時に私が庇っておけば私が死んでたから!死ねばよかった**
庇ってもらう?私が?私なんかが?悔しい。自分の馬鹿さに。
涙がにじみ出る。だんだんと涙がっ。
「あら、明菜ちゃんじゃない。」「っ。もっ申し訳ございません。私のせいで私のせいでっ!しかも葬式も行けずに、本当になんと言っていいものかとっ!本当に!」
そう。この方は玲華の母親。最近一切会ってなかったな。
「お墓参り行ってきたらいいじゃない。あとあなたのせいじゃないのよ。みんな私のせい。危険な道を歩かせた私が悪いの。」
?意味不明どうして謝ってくるの?どうして?ただだってただ考えても。
自分を責める以外できない私だった。それでいい。
続きものかもしれん2話はいつか書くから読んでくだっせ