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#21 助けて
⚜️「皆んな!これを食べて!」
エレナが投げてきたのは紫色の実
👓「これってもしかして…」
⚜️「ゾーマの実よ、カイク達が取りに行ってくれたの」
🦊「カイク…!カイクも俺たちのこと、応援してくれてるんだ!」
💫「おいお前ら!これを受け取れっ!!」
ミノルが投げてきたのは杖
🌻「ゾーマの実で魔力を上昇させて、魔法を使って戦う…」
🌻「皆さんは魔法を使ったことがあるみたいだから、きっとこの杖も使いこなせるわ」
魔法で攻撃も回復もできる
🐸「それじゃあ行くぞ!!」
でもだるまを倒す前に、この3体を倒さないといけない…
🦖「よし、3グループに分かれよう!!」
グループ分けは一瞬で決まった
メリーさん撃退チーム
🍪・🍗・🌷・🌻
拾の鬼撃退チーム
🍫・🐏・🎸・👓・💫
ブラックピエロ撃退チーム
🦖・🐸・🦊・❄️・⚜️
---
🧸「`あははっ…たっくさん遊ぼうね、?♪`」
女の子の低い囁き声が響く
🧸「`私、メリーさん。今、あなたの後ろにいるの`」
身体が凍りつく
🍪「ひっ……後ろ…っ!?」
ゆっくりと振り返ってみるが、誰もいない
次の瞬間、
🧸「`いま、あなたの隣にいるの`」
🌷「えぇっ!?」
今度は横から
🧸「`いま、あなたの頭の上に…`」
🍗「は!?」
四方八方から声が響き渡り、
幻影のメリーさんが現れては消える
🌷「声が全部バラバラに…!?どれが本物なんですか!?」
なおきりさんがきょろきょろと辺りを見渡しながら焦りを滲ませる
ヒマワリさんが立ち止まり、強く目を閉じる
🌻「惑わされては駄目よ、幻影は私達の心臓を狙ってくるわ…」
🌻「でも、」
その瞬間、ヒマワリさんが1体のメリーさんを睨みつける
🌻「魔力の流れまでは…隠せないっ!!」
🧸「`ぎゃっ!?`」
太陽の魔法を放つと、そのメリーさんは悲鳴をあげた
🍪「凄い…」
🌻「今のあなた達なら見分けられるわ、頑張りましょう」
改めて剣を構え直す
🧸「`あんまり舐めないでよ…っ!!`」
私たちに向かって飛んでくる無数のナイフ
🍗「危ないっ!!**ブラックホール**!!!」
ゆあんくんが魔法を使ってナイフを吸い込むが、
🍗「なんだこれ…消えてく、?」
ナイフが消えていく…
シュッッ
🌷「痛っ!?これ消えてないですよ!?」
なおきりさんの腕を掠ったナイフは消えない
もしかして…!
🍪「幻影が投げるナイフは消える!本物が投げたナイフは消えないんだ!」
🍗「でもこれどうやって見分けんの!?」
ナイフを避けながら気配を探るのは難しい…
どうしたら…!!
🌷「3人とも、僕を守ってください!」
なおきりさんが幻影達に囲まれた真ん中で強く目を瞑る
🍗「…そういうことね、おっけー!!こっちは任せろ!!」
なおきりさんを守るように、私たちはナイフを斬り飛ばす
お願いなおきりさん…!!
🌷「…!空気が乱れた、、」
なおきりさんが見つめる1体のメリーさん
🌷「お前だなっ!!いけ!お花達!!!」
ザシュッッ
🧸「`きゃああああああ!!!!!`」
幻影が砕け散り、霊のような本体が悲鳴を上げて姿を現した
🌻「もう……逃がさない!」
🌻「ゆあんくん!のあさん!受け取ってっ!!」
🌻「**サンフレイム**!!!」
太陽の力が私達の剣に宿る
🍗「いくよのあさん!!」
🍪「せーのっ!!」
カキンッッズシャッッ
光と炎と衝撃が重なり、
メリーさんは叫び声を上げながら霧散した
__第一の敵、撃破。
---
🐏「ふっ!!はああ!!!」
ヒロくんと鬼が激闘を繰り広げる
入る隙もないくらいだ
👹「`我の動きについてくるとは…なかなかやるな…`」
👹「`…だが、この攻撃にはついてこれないだろう?`」
`**乱れ斬撃**`
🎸「ぐっ!!」
連続した高速の斬撃に俺達は防御一択
🍫「そうだ…久しぶりに戦うから忘れてたけど、拾の鬼って強いんだ…っ」
その一言で全員が焦る
👓「皆んな落ち着け!!」
👓「俺たちには魔法があるだろ?」
もふくんが高く飛んで杖を鬼に向ける
👓「はああ!!時よ止まれっ!!」
ゴーンッッ…チク…タク…チク…タク…
鬼の動きが止まった
💫「時間が止まった!!」
俺たちも負けてられねえ!!
🐏「うりっ!!いくぞ!!」
🎸「よっしゃあ!!任せろおお!!!」
ヒロくんと動きを合わせて、呪文を唱える
🐏「**アイスストーム**!!!」
🎸「**ハウリング**!!!」
鬼は一切動かないが、攻撃は当たっている
👹「`がは…っ!?なに、が起こった…っ!?`」
時止めの時間が終わり、鬼が動き出す
👹「`小癪な真似を…しやがって…、、`」
👹「`…っ**覚醒**!!!`」
これが発動される前に倒したかったが、仕方ないだろう
🍫「私たちもいるからね!」
💫「頼むぜえとっ!!」
向かってくる鬼を前に2人が力を込める
🍫&💫「**ダブルサンフレイム**!!!」
轟音と共に鬼は倒れ、燃え尽きるように灰となって消えた
静寂の中で、えとが大きく息を吐きながら笑った
🍫「一緒に戦ってくれてありがとう、ミノル…っ!」
__第二の敵、撃破
---
🦖「ぐあっ!?」
土煙と共にじゃぱぱさんが吹き飛ぶ
シヴァさんとどぬくさんも息が乱れている
🤡「`おやおや、これで終わりかい?`」
🤡「`もう向こうは倒せそうなのになぁ?`」
ピエロの笑い声が耳につんざく
❄️「るなも頑張らなきゃ…」
私は息を整えて、震える手に力を込める
エレナと頷き合い、3人の前に立つ
❄️「**スノードーム**!!!」
⚜️「**ストロベリームーン**!!!」
ドォォォォン
🤡「`うぎゃあああああ!!!!!`」
私の魔法で雪の中に閉じ込めて、
エレナの魔法で赤い月をピエロにぶつけて爆発させる
🐸「るな達魔法使えたの、!?」
❄️「ミノル達に猛特訓されましたっ!w」
🦊「凄い…!俺たちも負けてられないね!」
3人は立ち上がって杖を構える
🦖「いけっ!!**ファイア**!!!」
🤡「`ぎゃあっ!!熱いっ!!熱いい!!!`」
ピエロが炎に立ちくらむ
🐸「じゃあ水で流さねーとなっ!w」
🦊「風で消してあげるよっ!!」
2人の魔法が更にピエロに攻撃を与える
🤡「`ぐっ!!さぁ、パレードの時間だっ!!`」
風船が浮かび、次の瞬間爆ぜて無数の刃に変わる
🦖「やべ…っ!?」
⚜️「危ないわっ!**テレボーラ**!!!」
じゃぱぱさんをワープさせて攻撃範囲外に飛ばす
🦖「ありがとうエレナ!!」
❄️「良かった無事で…!」
🤡「`ふふっ、油断してたら危ないよぉ?`」
ピエロは両手を叩き、床から無数の糸が伸びてきた
操り人形のように私の体が縛られ、動きが止まる
🤡「`おっとぉ?操られちゃったね!`」
❄️「ひ…っ、」
その瞬間、
🐸「んな事させるかあああ!!!」
シヴァさんが剣を振り下ろし、糸を一気に断ち切った
❄️「ありがとうございますシヴァさん!!」
⚜️「えいっ!!**ムーンライト**!!」
🤡「`ぎゃあ!!目がっ!!`」
目に月の光を当てて目眩しを起こす
🦊「任せろーっ!!!」
どぬくさんがその内に剣でとどめを刺す
黒い仮面が砕け、ピエロは煙のように消える
全員が合流し、だるまを睨みつける
🦖「次はお前だ…だるま…っ!!」
__第三の敵、撃破
---
皆んなが戦っている
剣を振り、魔法を放ち、傷つきながらも諦めずに
⚡️「`なんで…`」
俺はそんな風に戦えないのに
皆んなはどうして、こんなに前を向けるんや…?
耳の奥で記憶がざわめく
🍪『貴方を助けるために…っ!』
どうして、助けるんや
🌷『…たっつんさんを置いて帰るわけにはいきませんよ!!!』
どうして、帰らないんや
🍫『ごめんね…たっつん…っ、』
どうして、謝るんや
🍗『仲間を助けるために戦う…っ、じゃぱぱや皆んな、たっつんを助けるために…っ!!』
どうして、戦うんや
あの時、のあさんを殺したのは間違ってた?
あの時、ゆあんくんと一緒に戦ったのは間違ってた?
あの時、俺は、、
`**どこで選択を間違えた?**`
幻聴でも、過去の残響でもない
心に確かに刻まれている思い出達
⚡️「`…っ`」
俺はずっと恐れていた
置いていかれることを、ずっと
でも、違った
俺は、愛されていたんだ
必要とされていたんだ
あいつらに、メンバーとして
”たっつん”として
🦖「次はお前だ…だるま…っ!!」
じゃぱぱの声で全員がだるまを睨む
⚡️「`…じゃ、、ぱ、、、`」
🦖「!?たっつん…、?」
震える唇から、自然と声が漏れた
⚡️「`じゃ、ぱ…じゃ、`ぱ…っ、」
⚡️「じゃぱぱ…っ、ポロッ」
俺は、言った
自分の言葉で、ちゃんと
⚡️「助けてくれ……っ」
たっつんさんが自分の口でちゃんと「助けて」って言いましたね…!!
さあ最終決戦です!!!
個人的にだるまさんがころんだ4で流れた「ハナミズキ」を聞きながら読むのが好きです!
ぜひ2回目試してみてください!!
おつなこ!!!