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空に浮いたら。1
空に浮いてみたい。
それが僕の夢で、たった一つの願いだった。
暗い暗いこの心。今にも消えそうな灯火を、その願いだけが支えていた。
「お。いつもどおり美人だなぁ」
「流石だよな」
成績優秀文武両道。少し身体が弱いが運動神経抜群。可憐な学校一の美女。
それが僕の肩書だ。
今にも潰れそうなほどに、その肩書を名乗るのにはたくさんの努力が必要だった。
一日ずっと勉強して、流行を学んで、みんなと遊びに行ったりゲームもうまくなったり....
辛い毎日だったけど、もしかしたらその噂で手伝ってくれる人が現れるかも知れないと思って、ずっっっっと我慢してきた。
「あ、みんなおはよう!」
「お、おはようございます!彩花さん!」
「原口くん、昨日具合悪いって言ってたけど大丈夫?」
「だ、大丈夫です!」
彩花 日和という、不安と後悔とプレッシャーに押し潰されそうな人生。
それを君は____ 一瞬にして変えてくれた。
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「ほら見ろよ彩花!こんなに広いんだよ。世界は!空は!」
「すごい....こんなに広い....こんなに綺麗なんだね....」
モノクロのアニメに色がついたかのように世界が輝き出す。
無色だった人生に色が付き始める。聞こえなかった音が、見えなかったものが見える、聞こえる。
「僕は....君を選んでよかった。」
「え?」
そしてその終わりに。絶望は待っている。
これはそんな物語。
これを。こんな未来を君の力で変えてみてよ。できるものなら。
あとがきこれを。こんな未来を君の力で変えてみてよ。できるものなら。 皆さん目線が、映画を見ているような感覚でかけたらいいなと思ってます!
時々あるじゃないですか!投票でこっちが勝ったら展開が変わる...的なやつです。
しばらく立ったらその投票的なものできればなと思います!