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「 … え 」
蒼弥は 、 ちょっと困ったような顔で言葉を選びながら静かに喋る 。
猪狩「 もちろん 、 相談はちゃんときいてたし 」
猪狩「 はづが 、 そう簡単に諦めらんないくらい恭平くんのこと好きなのも知ってる 」
「 … うち 、 」
猪狩「 いいから一回聞いて 、 俺喋んの下手かもしんないけど 」
猪狩「 でも 、 俺なら絶対泣かせないし 、 幸せにする 」
猪狩「 こーゆーの恭平くんに失礼か 、 」
猪狩「 恭平くんに比べたら俺じゃ頼りないけどさ 」
猪狩「 … んま 、 返事はいらないから 」
猪狩「 伝えたかっただけ 、 別に恭平くんもまだチャンスなくはないだろうし 」
そう振り向いて歩き出そうとする蒼弥 。
なんでかはわかんないけど 、 とっさに袖を掴んだ 。
猪狩「 うわっ 、 」
「 … うち 、 蒼弥のきもちも知らんで 、 」
「 相談してごめん … 」
猪狩「 や 、 別にいいって 」
猪狩「 恭平くんが好きなんでしょ 」
「 … だけど 、 でも 」
猪狩「 何? 」
「 … う 、 」
「 … ちょっと 、 時間ちょうだい 」
猪狩「 や 、 まあいいけど 、 」
猪狩「 … 断わんなら待たないよ 」
「 そーやのそーゆー潔いとこ好きかも 」
「 … んじゃ 、 また明日 」
なんだか恥ずかしくなって 、 急いで教室を出た 。
猪狩「 は 、 今好きって言った? 」
5月
神崎side
「 ねえもうすぐ体育祭だよ!! 」
高梨「 うわうるさ 」
「 えねえめっちゃ楽しみじゃない!?!? 」
勿雲「 本来受験だから私たち出れないはずだったけどね 」
「 私が交渉したの!! 」
高梨「 椎菜と先生が交渉なんて成立せんやろ 、 なぁ楓 」
勿雲「 まぁどうせ 『 体育祭やりたい!! お願い!! 』 とかゴリ押ししたんでしょ 」
「 う 、 なぜそれを!! 」
高梨「 声真似似すぎやない? 」
勿雲「 椎菜は単純だから簡単 」
「 それ褒めてる? 」
勿雲「 褒めてる褒めてる 」
「 ほんとに? 」
「 てか優敵じゃんね 、 体育祭 」
高梨「 びっくりした急に敵とか言わんでくれる? 」
高梨「 あーまあそうやね 」
「 まぁ友達でも容赦しないから!! 私が絶対勝つ!! 」
勿雲「 体育祭て団体競技だからね 、 ちゃんとわかっといてよ 」
「 わかってるって! 」
「 ふふーん楽しみだなぁ 」
高梨「 そういえば椎菜 、 今年リレーでるん? 」
「 うん 、 男女混合のほうでるよぅ 」
高梨「 え 、 まじ? 急になんで? 」
「 えー私足速いって言ってなかったっけ? 」
高梨「 言ってへんわ 」
勿雲「 見た目とギャップで遅いと思ってた 」
「 うわ楓しつれー!! 」
「 速いんだよ!! 」
高梨「 今までも出ればよかったやん 」
「 好きな人の見たいんだもん 」
勿雲「 今年は? 」
「 見たいけどぉ 、 いいとこも見せたいてゆーか? 」
高梨「 ふぅん 笑 」
「 あーひど 、 笑ったでしょ!? 」
練習
高梨「 え 、 椎菜が 、 うちより 、 速いて 、 」
「 だから言ったでしょぉ 、 速いんだって私! 」
「 本番でも負けないからねー 」
高梨「 あ 、 そういえば最近菜月見た? 」
「 え 、 はづちゃん? 」
「 見てないけど 、 なんで? 」
高梨「 いや 、 最近部活来んくなって 」
高梨「 体調悪いのかなーて心配で 」
「 えーそうなの? 」
「 んーいるかなぁ … あ 、 はづちゃんあそこいるよ? 」
高梨「 でも誰かと話しとるで? 」
「 んぇー誰だよう … あ 、 猪狩くんじゃん? 」
高梨「 あー軽音部の 」
猪狩「 〜〜〜たら 、 〜〜しい 」
茅嶋「 え 、… 〜〜 、 ? 」
猪狩「 〜〜 、 じゃ 笑 」
茅嶋「 〜〜っ 、 ! 」
「 あれ 、 はづちゃん顔真っ赤だよ? 」
高梨「 何話してたんやろ 」
高梨「 まあいっか 、 あとでまた行くわ 」
茅嶋「 あ 、 優先輩 ! 」
高梨「 んぁ 、 菜月 」
茅嶋「 椎菜先輩も 、 お久しぶりです! 」
「 おひさー 」
茅嶋「 最近部活行ってなくてごめんなさい 」
高梨「 ええよ 、 なんもなく休む人じゃないやろ菜月 」
茅嶋「 えと 、 … 全然 、 気にしないでほしいんですけど 」
茅嶋「 理由 、 … 恭平先輩と 、 優先輩が付き合ってるて知って 、 」
高梨「 … え 、 あの走ってった時? 」
茅嶋「 … はい 、 」
茅嶋「 そのとき 、 恭平先輩のこと 、 好きだったんです 、 」
高梨「 あー … ごめん 」
茅嶋「 いえ 、 もう立ち直ったので体育祭終わりの部活初めから行きます! 」
高梨「 ん 、 わかった 」
「 えっねえさっき話してた猪狩くんてまさかかれぴ!? 」
茅嶋「 や 、 まだ違います 」
「 まだ!?!? 」
茅嶋「 あ 、 や 、 まだていうか! 」
高梨「 椎菜は恋バナしたいだけやし気にせんでいいよ 」
茅嶋「 … さっき 、 体育祭 、 男子リレー1位になったら付き合ってって 、 」
「 きゃーー!!! 」
高梨「 うるさ 」
「 えっすごいじゃん!! 」
茅嶋「 椎菜先輩の好きな人はいるんですか ? 」
「 え 、 わたし? 」
高梨「 生徒会長 、 知っとるやろ? 」
茅嶋「 え 、 宮舘先輩ですか? 」
「 あーちょっと優なんで勝手に言うの!! 」
高梨「 後輩の聞くだけ聞いて言わんは卑怯やもんなぁ? 笑 」
茅嶋「 ですね 」
「 ちょっとはづちゃん!? 」
茅嶋「 いいじゃないですか 、 お似合いやと思いますよ? 」
「 ちょっとぉ!! 」
高梨「 いいとこ見せたくて今年初めてリレー出るんやって 」
「 全部言うじゃん!! 」
茅嶋「 あの速さで初めてなんですか!? 」
茅嶋「 え 、 確かサッカー部のマネージャー 、 ですよね? 」
茅嶋「 なんか一緒に走るとかもありませんよね 」
「 ないよぅ 」
茅嶋「 え 、 陸上経験は? 」
「 ないよ? 」
茅嶋「 すご … 」
茅嶋「 私中学のとき地元のクラブで陸上やってたんですよ 」
茅嶋「 だからないのにあんな速いなんて 、 って思って 」
「 へーそうなんだ 、 確かに1年女子の練習見た時めちゃ速かったもんね! 」
茅嶋「 えーありがとうございます! 」
めちゃながくなた 。