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⦅ 堕 落 ⦆
う~ん...粗方キャラクターを明白にして起こしたはいいものの、納得いかず...。
色々と調べましたが、やはり難しいと感じたので、第三者視点で、面白そうだしマーファさんに殺害されるストーリーで良いのでは?となりましたので、今回書き起こさせて貰いました。
場面としては〖マーダラたちのアセンブリー〗のプロローグにて亡くなった男性です。
普通に口調に関しては自信がなかったのでないです。
世界観的に主要キャラクターだけが人外なのか?はたまた全員なのか?...不明だったので分かりやすく前者の設定にしました。
作中で刺されているのは頭だけですが、残虐性が欲しかったので背中等も刺しています。
殺し屋ならスムーズに事を済ませたいとは思いますがご了承下さい。
お目汚しでしたら、申し訳ない限りです。
人気のない路地を一人の男が逃げるように走っていく。
その男性の後ろを余裕そうに嘲笑う人物が追っていた。
何故、奇妙なものに追われているのかも分からないし、何故、自分が危険な状態であるのかも分からない。
そもそも、追っているものが“人”なのかすらも定かではない。
遠目から見ては確かに人に見えた。しかし、改めて見るとどうだろうか。
その瞳はいやに光っていて人とは思えないし、雰囲気的にもどこか異質だ。
だが、それがどこか美しさを感じざるを得ない。まるで、《《元は光だった》》かのように。
そんなことを考えながら走っていると息の乱れが目立つようになった。
息の乱れを回復させようと足を一瞬、止めた瞬間に両足首に熱い感覚が走る。
すぐ鋭い痛みと両足から感覚がなくなるようなものを感じ、その場にうつ伏せで倒れる。
足音が響き、焦りが募る。明らかに近づいてきている。何で足首を切られたのだろうか。
一体、何で?...そう考えている内に背中に|ソレ《マーラ》の足が乗りうつ伏せの体制を維持する結果になる。
そして、両足首と同様に背中に熱い感覚が走り、今度は何かが抜けていくような感覚に陥る。
頭の中がふわふわと夢見心地になったかと思うと熱く鋭い痛みが背中や腕、太股に広がっていく。
身体中から液体のようなものが抜け出ていく感覚で終わるかと思われたが、突如として頭に強く激しい痛みが走った。
呻くような、絶叫するような声で叫び頭に突き立てられた何かを抜こうと必至になってもがいた。
もがき続けても効果はなく、更に強く大きな力で押し込まれた。
そのまま、それが滑って背中へ到達した途端に背中が大きく裂かれるような痛みに襲われる。
その痛みが引かない内に突き立てられた何かが勢いよく抜かれ、路地裏の壁に向かって身体を投げ飛ばされた。
刺された痛みと投げ飛ばされた衝撃の痛みがひどく刺さる。
投げ飛ばした人物とは言えばと、よく手入れのされたナイフを持ちながら厳かな雰囲気のある様子で鼻歌を歌っている。
その血に濡れた姿に天使のような...いや、堕天使のような美しさを持って、それに藁にもすがる思いで手をゆっくりと動かして今にも途切れそうな声を口にした。
ミルクティ様、お誕生日おめでとうございます。
多種多様な人外のキャラクター達がとても好きです。
お読みいただけたのなら幸いです。