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俺の行く道は…?~れ~と過去編
俺は、芸術の家系に生まれた
だけどっ…。俺は…、
音楽の道に進みたかった。
だって、俺は絵は下手くそ、造形美も一族の中でなかったからだ。
唯一、音楽の才能だけは一族の中でも一番だ。
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あるとき、親にこう言われた。
「芸術の道に行かないのなら、ここを出てってくれ。」
と。
その時俺は22。
大学卒業間近。2月だった。
でも、俺は藝術大学にいたから、音楽のサークルや大手音楽の推薦ももらえていた…。
そして、俺はこう言った。
「さようなら。」
と。
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久しぶりに|家の外《まち》へと出た俺。
さて。金はある。家を買おう。
そして、推薦入社が決まっている会社へと行こう。
あそこなら、俺を匿ってくれる。
そう信じて足を進める
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ウィーン
自動ドアを開き、中へと入る。
「こんにちは!光屋憂です。君は―」
「|神楽 零都《かぐら れいと》。れ~とだよ…。」
「れ~とくんね!はい。じゃあまずは研修からね~?」
「はいっ!」
ここから、俺の仕事は始まった
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俺は本家を捨てた。神楽とかもううんざり。
でも兄とは連絡を取っている。
LINE |凉都《りょうと》(兄貴)
凉都「お前仕事の調子はど?」
『そんなにしんぱいすることかぁ?兄貴』
凉都「キツくはない?兄貴こそ仕事は順調!」
『キツくねぇよ。憂さん優しいし、』
凉都「母さんが零都の心配してたよ?父さんはもう口出してないし」
『あっそ…。』
凉都「一回は帰ってこいだとよ」
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「憂さん。俺一回|本家《神楽》に帰ってみます、」
すると憂さんはびっくりしていた。
「えっ!?大丈夫なのっ?憂さん、心配!」
「大丈夫ですから。」
「そっか…。なんかあったら連絡!帰ってきなよ!」
「はいっ!」
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カツカツカツカツ
父さんと母さんの部屋の前へと着いたっ。
「失礼します。」
「よくきたな」
「いらっしゃい!疲れてないっ?ゆっくりしていきなさいね?」
「母さん。大丈夫だから。」
「父さん…。俺、一年前に急に家飛び出してごめん。」
「…!」
父さんその時、いっつも厳つい顔なのに、
びっくりしてた。
「俺も悪かったんだ。謝る。」
「……。私も悪かった。キツく言って、他と比べて…。これからはいわないと約束する。家に戻ってきてくれんか?」
「…。でもさ、俺、就職したから、たまにしか来れないけど、戻るよ。」
「ありがとう!あ”りがどう”!」
泣いていた。怖い顔を崩して。
珍しい。その親を抱き締めてやった。
ありがとう…!父さん。
俺、|父さん《あんた》と対等な関係になれた気がする。
俺の中の黒い糸がほどけるように、
父さんと|仲直り《関係修復》できた気がした。
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「憂~!」
「れ~と!!!迎えに来ちゃった★」
「おいっ!連絡しろよ!」
「君が…。光屋家の憂君…?」
「はいっ!神楽の旦那様」
えっ…?どういう関係?
「そういえばお前には言ってなかったな。
神楽家と光屋家は古くから同盟があってな。交流関係にあったんだ。」
「…?はぁあああああああ!?」
意味わからんて……。
「父さん!?そういうのは子供の時に言ってよ!」
「すまんすまん」
「まぁてことで、れ~とと帰りますね」
「ご苦労。ではまたな」
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「憂~!なんで言わなかったの…!?」
「いやぁ…。神楽の旦那が言うなというから…。」
「…。あっそ…。早く帰ろうぜ!」
「おう!」
そうして歩いて、埼玉校まで帰った。
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俺は今、昔より幸せだ。LIVEにもたくさん出て、個人活動もグループ活動もたくさん、頑張っている。
これからもこの幸せを逃さない。
絶対に