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公開中

木陰の小さな事件簿

____「でね!じーちゃんがそこでね!」 「…うん。」 猛暑日の中、オレはヒナに半ば無理やり連れ出され、ヒナの話をずっと聞かされてる。 あいづちをうてばチョーにっこり。 逆に打たなきゃチョーふきげん。 …さすがにオレでも疲れて来たぞ… 「____でね!…って、アキ?聞いてる?」 ヒナはオレに聞いた。 だけど暑さで限界だったのか、ヒナにひどいことを言ってしまったんだ。 「…うるさい。」 心臓がバクバクした。 「…へ?」 ヒナは突然言われた言葉にあぜんとしていた。 オレは自分でもわからないまま、ハンシャ的に叫んだ。 「うるさいって言ってるの…!」 ヒナはオレの方をじっと見つめた。 「いきなり連れ出されてさ!何かと思えばずっと話してるだけじゃんか!オレ、正直限界だよ!」 ヒナはじっと黙っていた。 だけど、見つめてくる目は赤くて、今にも泣き出しそうだった。 だけど、オレは、もっとひどいことを言ってしまった。 「もう…。」 「もうさ…____。」 …自分でも、なんで言っちゃったのか、 わかんなかった…。 「もうさ、話しかけないで。」
「それにしてもなー、まさか褒めるとは思わなかったよ。」 ハルお兄さんは、トウヤに対して言った。 「うるさい、べつにほめるつもりは…」 トウヤは冷たくハルお兄さんに言った。 「ねー、オレのこと、なんて言ったの?」 オレはトウヤに聞いた。だけど、カンケーないとトウヤは言うだけで、教えてくれなかった。 「えっとなー、アキは〜」 「ハルにぃ!だめっ!」 話し始めるハルお兄さんを止めて、トウヤはあわてたように騒いで、ハルお兄さんの足をけっていた。 トウヤ、オレのことなんて言ったんだろー? オレはますます気になっていた。