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歪んだ世界で歪な私
この世には色々な人間がいる。背が周りより大きいもの。聡明なもの。性格がよいもの。ストレスにめっぽう弱いもの。下半身が麻痺しているもの。緊張しいや能天気。またそれらの逆もいるだろう。しかし、それだけではない。同性しか愛せないもの。リストカットがやめられないもの。腕がなく四本脚のもの。唇が塞がって開かないもの。―――目が一つしかないもの。この世界ではそれを”異形”と呼ぶ。異形はある場所に集められる。それは国に一つはある、異形用施設。この国には、異形児童引取施設、異形取締所、異形処分場の三つがある。異形児童引取施設は身体、または精神に異常があると判断された、20歳未満が収容される。収容するには保護者の許可が必要だが、基本的に保護者の方から引取願が提出されるので、その決まりも忘れられかけている。異形取締施設とは、一般住民の居住スペースに異形が入り込んでいないか、いたのならば異形を捕らえ、刑務所に収容する、職員たちがいる場所だ。異形は、親に愛されて、施設に入らされなかったとしても、一般住民とは隔絶された場所にすまなくてはならない。なので、生まれた瞬間にその”個”は、親でもない見知らぬ異形に預けられ、日の目も親の顔も二度と見ることは叶わない。そんな生活を強いられている。異形処分場に関しては……なんとなくで察していただきたい。気分が悪くなる話なのであまり話したくない。……さて、前置きが長くなってしまったが、自己紹介をしよう。私の名前はメイナ。生まれつき単眼の―――異形だ。
いつか続き書きたいけど絶対長くなる……。