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絶対君を守るから。
番外編では小説の書き方変えます!
是非、こっちの方がいいな~って思うか、前の方がいいな~って思うか教えてください!
「痛ッ!や、やめてくださ…!」
俺が何をしたんだよ…!
俺が…何を…?
俺を虐める奴は耳に一生ガンガンと響くような甲高い声で仲間と笑い合う。
--- _え~ヤバw ---
--- _これバズりそうw ---
--- _流石にやめとけってw ---
もう…やめてくれよ…
--- ガラッ ---
_は…?なつ…?大丈夫かよ…?
この声は、いるま…?
怒りに満ちたかのような、いや、怒りに満ちたいるまの声は、重く、甲高い声を一瞬にしてかき消した。中には知らん顔でスマホを見、私には関係ないとでもいう素振りの奴もいた。
いるまの声は彼女たちを相当怖がらせた。
_なつ…大丈夫だからな。
俺に対する温かい目線と声はとても穏やかで、つり目なのが丁度いいぐらいだ。彼女たちを怖がらせた声とは正反対。俺がいるまに「大丈夫」と微笑むと、いるまは安心した顔を見せた。温かい。だか、すぐにいるまの顔は変わった。そして、いるまが言った。
_アイツ等、消えたんだけど。
彼女たちはいつの間にか消えていた。逃げたのだろう。逃げ足だけは早い。だから虐めという大胆な行為もできるのだろう。
_…つ!…なつ!
急に俺の名前を叫ぶからびっくりした。俺も確かに虐めのことを考えていたから、それでいるまの声が聞こえなかったんだろう。
_なつ、俺が守るからな…?
いるまの不安そうな顔は俺を大切に思ってくれている証拠だと思い、安心する。そして、俺は言った、「《《ありがとう》》」と。
何日か経っただろう。いるまの顔が普段より暗くなった。家族みんな気にしている。
_いるま、なんかあったのか?
らんが俺に聞くが、俺には一切心当たりがない。「《《分からない》》」と答えた。
らんは、「そっか」とだけ呟いた。
_そっとしといてあげた方がええんやない…?
みことが提案する。みんな「そうだね…」と頷く。
俺はそっとしておきたくない。いるまが苦しんでるかもしれないのに。
だから、昼休憩に聞きに行こうとした。いつもいるまは昼休憩、大体屋上にいる。だから屋上へ向かう。屋上への階段を上り、ドアをそっと開ける。
…そこには、思いもしなかった光景があった。
殴られ、ボロボロになったいるま。それを撮って俺を虐めてた時と同じ甲高い声で笑う。周りの人は知らん顔でいるまを哀れむ。中にはそっと写真を撮って「ヤバくない?」と言っている。
--- 反抗するから悪いのよw ---
--- 馬鹿だねw ---
--- ウケるw ---
俺は考えるより先にいるまの所へ走った。
「いるま⁉大丈夫か⁉」と大声で呼んだら、一言で返された。
_大丈夫。
大丈夫なんかじゃないだろ!俺はいるまを抱えて階段を下る。保健室へ走る。その時は学校のルールなんか破っていいと思った。廊下を全力で走る。視界が少しぼやけ、温かい温度が目から頬へと伝う。そこで、俺は自分が泣いていることを悟った。
保健室では、十八先生が他の生徒の手当てをしていた。
だが、そんな怪我よりいるまの怪我の方が遥かに重症だ。俺は十八先生に必死に泣きながら言った。いるまが虐められ、殴られたこと。殴った奴は少し前まで俺を虐めていた奴だということ。
十八先生は驚いた顔をして、先に保健室に居た子に絆創膏を手慣れた手付きで貼る。そしてすぐにいるまの怪我を診る。
_な、なつくん!保健室でなんとかなりそうだよ!
その声を聞いたとたん溜めていた涙が更に溢れ出し、泣きじゃぐった。
そして、すぐにらんのLINEを開く。そして、「いるまが虐められた」と送る。
すぐに既読がつき、数秒も経たないうちに、らんから返信が来る、「いるまは大丈夫?」と。
「今保健室」と送ると、何分もせずに廊下からバタバタと音がし、保健室のドアが勢いよく開いたと思ったら、らんが息を切らしながら、「いるまはッ!いるまはッ⁉」と泣きながら叫ぶ。
俺が「保健室でなんとかなるって」と泣きじゃぐりながら言ったら、らんも泣きじゃぐった。そしたら声が聞こえた。いるまの声だ。
_お前ら大袈裟すぎんだろw
いるまの声を聞いた途端、安心して足の力が入らなくなり、俺は膝から崩れ落ちた。らんはいるまの元へ駆けていく。いるまに抱き着いたらんが言った。
_絶対君を守るから。いるまも、なつも。み~んな守る。
泣いていたからあまりカッコよくはないはずなのに、俺にはとてもカッコいい兄に見えた。いつも馬鹿やっているらんが、とてもカッコいい。
いるまも、俺も泣く。らんは泣き止み、いるまと俺を抱きしめる。温かい。とても温かくて、安心する。そして、俺たちも泣き止み、言った。「ありがとう」と。
いじめっ子たちは、ついにおかしくなった。俺といるまを体育館裏に呼び出し、殴るようになった。らんはいないから、我慢するしかない。逃げたとしても明日が辛くなるだけだ。いるまの目は、もう光が宿っていなかった。多分、俺もそうなんだと思う。
いるまは小さく、かすれた声で
_ら、ん
とだけ呟いた。
その瞬間だった。らんの声がした。
_君たち何してんの?
怒りに満ちた、前のいるまと同じ声だった。
らんの声だとは思わない程低く、落ち着いた声だった。
そして、らんが無言でいじめっ子たちにスマホの画面を見せる。いじめっ子たちは顔をこわばらせる。絶望の顔だ。
らんは言った。
_弟たちを傷つけるなんていい度胸してんね。退学にでもなれば?生きてる価値ないよ。
らんは、俺たちの為に強く言ってくれた。それぐらい言わないといじめっ子たちは虐めをやめないだろう。らんの声には俺たちを心配する声があって、涙が溢れる。
…ここからは記憶がない。
いじめっ子たちは学校に来なくなった。らんに聞いたら退学になったそうだ。らんがいなかったら俺たちはどうなっていただろうか。考えたくもない。
らんは明るい声で言った。
--- _絶対君を守るから。って言ったでしょ! ---
リクエストありがとうございました~!
下手だし、期待通りじゃないと思うんで先に謝っておきます。
すみません!