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❄×💻🍨 私だけを見てよ
まふカイです。地雷Uターン。
みずカイも出てくるよ、少し。
ちょっとグロいよ
まふゆ↔カイト 付き合ってる。ヤンデレ。キャラ崩壊、まふゆが言いそうもない事言います。
瑞希→カイト カイトがまふゆと付き合ってるということを知っていながらも好き。
まふゆ視点
最近、瑞希がカイトにベッタリだ。
カイトとは私から告白していいよと言ってもらえたのに。
どうして?瑞希もカイトが好きなの?でも、渡す訳にはいかない。絶対に嫌だ。それだけははっきりと分かる。
「カイト〜あのさぁ…」
「お前、いつも俺に話しかけてくるな。」
「んーカイトと話すの楽しいし?あ、迷惑だったらやめとくけど‥」
「…そうか。」
「そういう反応好き。」
「!そうか。」
「それでね〜‥」
また、今日も楽しそうに話している。羨ましい。私は最近話そうと思っても瑞希がいて話せないのに。
どうして?
ある考えが頭の中によぎった。
「……流石に…だめだよね…」
今の私は、その考えを晴らすことができた。
どうせ、この考えも実行してしまうんだろう。このまま瑞希がカイトと居続けたなら。
瑞希は私とカイトの関係を知ってるはずなのに……。
どうして?おかしいよ、瑞希。カイトは私といるはずなのに。いるべきなのに。
次の日も、また次の日も。ずっと、ずっと。
私も話す機会はあったけれどほんの少しだけ。
あぁ、瑞希のことなんてどうでもいい。私は、カイトと幸せになるの。
もちろん、死んでね。バーチャルシンガーに死ぬなんて概念があるのか知らないけれど、やってやる。私はそう決めた。
明日、実行しよう。私はそう決めた。
---
翌日―――
「ねぇカイト。久しぶりだね。二人で話せるの。」
私はカイトのもとに行って話しかけた。今日は瑞希が休日の補修らしく、いない。
やるなら今だ。
「そうだな。」
顔は瑞希と話すときと同じくらいかな。前のほうがもっと嬉しそうに話してくれていたのに。
「ここって、湖あったよね。そっちの方で話さない?あそこあんまり誰も来ないし。」
「ああ。行こうか。」
私はそっとカイトの手を握った。彼も私の手を繋ぎ返してくれた。
やっぱり、あったかい。
私達は湖の方へ移動し、そこで話した。
「ねぇ、カイト。」
「なんだ。」
少し溜めてカイとの首に手を添える。
「もっと私を見てよ!愛してよ!」
バシャン!と音を立ててカイトを湖の方へ首を絞めながら倒す。カイトも私も湖に浸かる。
「っ…!ま、ふゆ…」
久しぶりに名前を呼んでもらえた。でも、それだけじゃ今まで溜まってたものは消えない。
「私と一緒に死んで、一緒になろう。幸せになろう。ね?」
片手で首をきつく締めながら、私はカイトの指の爪を剥ぎ始めた。
痛々しいカイトの顔。でもそれも瑞希とばかりいたお仕置き。
とても擬音では表せないような痛い音が誰もいないセカイの湖に響く。
「っ……!い”っ…ぐっ……」
「カイトは私のこと、嫌いなの?なんで瑞希ばっかりなの?私のこと、もっと見てよ、愛してよっ……!」
今までにないくらいの叫びだった。お母さんの色々とかそういうの全部越えて。
私はただ、カイトが好きなだけなのに!
こんなに好きなのは私だけなの?カイトは私の事好きじゃないの?
ねぇ、どうなの?
首を締める力をさらに強くしながら問い続ける。更には
「ねぇカイト、好き。だから幸せになろう?」
そう言って私はカイとの口を奪った。
その後私はカイトと私の髪の毛を引きちぎり、カイとの口の中にグッと入れた。
「ぐっ!」
「そのまま死んで、一緒に…」
そして更に首を絞めようとしたとき、邪魔なあの人の声が入った。
「カイトっ!」
瑞希だ。
私は瑞希のことを睨んだ。
ニーゴ?仲間?違う。今はただの邪魔者。私とカイトの愛を邪魔する者。
「カイト…!ハァッ…ハッ…」
ここまで走ってきたのだろう。息が切れている。割と遠いのに。本当、来なくてよかったのに。
「み、ずき…」
カイトがそう口にした。
「っ!」
もう、私は耐えきれなくなった。また、叫んだ。
「どうして!?私がいるのに、私を見てくれないの?!瑞希のほうが好きなの?ならどうして私を選んだの?!」
もっとグッと力を込めた。もういい。私もカイトとすぐに向こうの世界に行くんだから。
「カイト!まふゆじゃなくて、ボクを見てよっ…!」
瑞希もそう叫ぶ。
「カイトは、私と付き合ってるの!瑞希は知っているでしょう?」
「知ってるよ…!でも、まふゆなんかより、ボクのほうがカイトのことを幸せにできるし、一緒に死のうとか考えないよ!カイトの幸せを願うよ!だから、」
少し溜めて、
「ボクのところに来てよ。」
そう言い放った。「まふゆではカイトを幸せにできない。束縛で苦しくなるだけ」そんな想いが含まれている気がした。
「カイトは瑞希のところに行かないよ。ね?カイト。私だけでいいよね?瑞希が話しかけてくるから相手していただけ、だよね?」
半分自分に言い聞かせるように、半分カイトに問うように、私は言った。
「っ…」
首を絞められて話せないのだろう。私のせいだけど、でももういいの。私もすぐ逝くから。
私はそのまま首を絞めて、締め続けた。瑞希が私とカイトを離そうとしても、力づくで踏ん張った。
「まふゆ…!カイトが…!」
カイトの意識が途絶えたとき、瑞希はそういった。
「いいの。だって…」
「っ!もしかしてっ…!?」
私はポケットからカッターを手に取った。このために今日はポケットに入れていたのだ。
「まふゆ…!ニーゴはどうするの!?まふゆ!?カイトも殺って、自分まで死ぬつもり!?ふざけないでよ!?」
「そうだよ。それの何が悪いの?そもそも私のほうがカイトの事好きなのに瑞希がずっと話してたからじゃないの?私の気持ちも考えないで。何が幸せにできる、よ。そっちこそふざけないで。じゃあ、さよなら。」
「っ…」
私は瑞希の前で吐き捨てるように言って首筋にそってカッターでなぞった。
「まふゆ…!」
赤い鮮血が飛び散る。湖の上に、まさに血の雨のように降り注いだ。
だんだんと意識が遠のいていく。
瑞希が何かを言っている。
あぁ、これでカイトと一緒になれるんだ………。
カイト、好きだよ。
私は意識を手放した。
ここまで読んでくださった方ありがとうございました!
本当はカイト兄さんの舌を引きちぎるつもりだったけどやめた。書けなかった。