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ループエンド Cycle 2
「お、信号青だ。」
「零也、透花、競争だ!」
「え〜?」
「…え?」
かっちゃんも零也も生きてる、、、?
「ま、待って!」
「「え?」」
「暴走車が突っ込んでくる。軽自動車。」
「透花が冗談言うなんて珍しいな!そんな予知能力みたいなもの、あるわけn」
**ガッシャーン**
「は?」
「まずい、燃えてる!中の人を助けないと!」
「俺も行く!」
「待っt、、、」
燃える軽自動車に向かって二人が走る。その瞬間、大きな音を立てて軽自動車が爆発した。
「かっちゃん、零也、、、」
見なくてもわかる。あの爆発に至近距離で巻き込まれて生きてるなんてありえない。
また、二人を死なせてしまった。これが夢でないなら、私は二度も二人を見殺しにした。少なくとも今回は防げるはずだったのに、死なせた。
「どうすれば、いいの?」
もっと前の時間に戻ることができれば、ファミレスに行かずに済む。
――神様、どうせ戻すなら教室で話していた時間に戻して、、、
そう思った瞬間、また意識が途絶えた。
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気づくと、私は教室にいた。目の前には、机に突っ伏す勝也。
「透花〜。助けて〜」
その言葉が私の胸にグサッと刺さったような気がした。早く、この無限ループから抜け出さないと。