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【超短編】お題:花火
毎年冬に行われる、この花火大会が好きだった。
いや、僕はこの花火大会が好きという訳ではないかもしれない。
どちらかというと、この花火大会が好きなのは
『君』
だ。
君はこの花火大会に、こんな僕を毎年誘ってくれた。
正直、好きだった。
いや、今も好きだ。
君が遠くへ行ってしまった今でも。
『綺麗だねっ!』
『…うん!』
そんな会話を交わしてから
何回日付が変わっただろう
そんな事を思いながら僕は一人で、この花火を見上げています
君も見ていますか?この咲いてすぐ散った、この花火を。
『もしかしてその顔!』
『 今でもこの花火大会見てくれてるんだ!…嬉しいなぁ… 』
あれ、何で君が居るの!
僕、会えて嬉しいよ!!!!
と思ったのも束ノ間、君は気づいたいなくなっていた。というか今思えば今見たのは幻か。
本物にそっくり。
君も花火みたいにすぐ消えちゃうもんね。
完全見切り発車
花火要素どこやねん!ってとこはあまり気にしないで欲しいです…w