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なんでお前と、、!?!?!? 同棲性活 5
キメツ学園軸です。
⚠️
胡蝶しのぶさん、甘露寺蜜璃さんが先生として登場します。
不死川実弥さんと冨岡義勇さんのボーイズラブ小説です。
ご都合展開です。
不死川と冨岡が数学準備室で押し倒している現場を目撃された翌日、職員室の雰囲気は、普段とはまったく違っていた。まるで、二人を中心に、渦が巻いているかのようだ。
不死川は、自分の席に座りながらも、心ここにあらずだった。昨日の出来事が、鮮明に頭の中で蘇ってくる。
(ああ、クソッ…俺は一体何を…)
冨岡を押し倒したこと、無理やりキスを続けたこと。理性を失ってしまった自分の行動を思い出すたびに、顔が熱くなり、激しい後悔の念に襲われる。
(…冨岡は、きっと俺のこと、嫌いになっただろうな…)
そう考えると、胸が締め付けられるように痛んだ。
一方の冨岡は、いつも通りの無表情で席に座っていた。しかし、その内心は穏やかではなかった。不死川が自分を避けていることに気づき、どうしたらいいか分からずにいた。
「とみせんとさねみんって付き合ってるんでしょー?」
生徒のそんな無邪気な声が聞こえてくるたびに、冨岡は居心地の悪さを感じていた。
「冨岡せんせー、不死川せんせーのことそんなに好きなんですかー?」
廊下で出会った生徒にも、そんなふうにからかわれる。
冨岡 「…そんなことはない。」
冨岡はいつものように否定する。だが、その言葉に、どこか嘘をついているような罪悪感が混じっていることに、冨岡自身はまだ気づいていなかった。
不死川は、そんな冨岡を遠巻きに見つめていた。そして、冨岡の周りに、胡蝶や甘露寺といった女性教師たちが集まってくるのを目にする。
胡蝶し 「冨岡さん、昨日のお話、聞かせてくださいよー!」
甘露寺 「不死川さんと、どんな雰囲気でしたか?」
胡蝶と甘露寺が、からかうように冨岡に話しかけている。冨岡は困ったように眉をひそめながらも、二人の話に耳を傾けている。
それを見た不死川は、胸の奥がチクリと痛むのを感じた。
(…やっぱり、そうだよな。あいつが好きなのは、俺なんかじゃなくて、ああいう可愛らしい女の人だよな…)
ネガティブな感情が、不死川の心を占めていく。
その日の放課後、冨岡は職員室を出て、ため息をついた。不死川との関係をどうしたらいいのか分からず、頭の中がぐちゃぐちゃだった。そんな冨岡の肩を、胡蝶が叩いた。
胡蝶し 「冨岡さん、よろしければ今夜、私たちと飲みに行きませんか?気分転換になりますよ。」
冨岡 「...そうだな。」
冨岡は胡蝶の誘いに乗ることにした。
居酒屋の個室には、胡蝶、甘露寺、宇髄、伊黒が集まっていた。
胡蝶し 「で?冨岡さん、どうしたんですか?不死川さんと、何かありました?」
胡蝶が、切り出すように冨岡に尋ねる。
冨岡 「…不死川が、俺を避けている。」
冨岡は、そう言って俯いた。
宇髄 「あぁ、あれは仕方ねぇだろ。あんなことしちまったんだ、気まずいのも無理ねぇって話だ。」
宇髄が、酒を飲みながら言う。
甘露寺 「それで、冨岡さんは、不死川さんが嫌になった、とか、そういうことですか?」
甘露寺が、心配そうな表情で尋ねる。
冨岡 「...いや、そうではない。」
胡蝶し 「では、どうしてそんなに落ち込んでいるんですか?」
胡蝶が、冨岡の顔を覗き込むように尋ねる。
冨岡 「…分からない。ただ、不死川が俺を避けているのが、寂しい。」
冨岡の言葉に、胡蝶たちは顔を見合わせた。
甘露寺 「…それって、恋じゃないですか?」
甘露寺が、ぽつりと呟く。
冨岡は、その言葉にハッとした。
冨岡 「恋…?」
胡蝶し 「そうです。冨岡さんは、不死川さんのことが、恋愛的に好きなんですよ。」
胡蝶が、優しい声で言う。
冨岡 「俺は、不死川のことが…」
冨岡は、自分の胸に手を当てた。そこには、不死川といるときにだけ感じる、不思議な高揚感と、切なさが確かにあった。
冨岡 「そうか…俺は、不死川のことが、好きなのか…」
初めて自分の気持ちに気づいた冨岡は、目を見開いた。
一方、不死川は、一人でアパートにいた。昼間の職員室での光景が、頭から離れない。
(冨岡は、胡蝶や甘露寺たちと、楽しく話してた…やっぱり、俺なんかじゃ、あいつの隣にいる資格はねぇんだ…)
不死川は、酒を飲みながら、さらに深く落ち込んでいった。
(…あいつは、俺のことが嫌いになった。もう、顔も見たくねぇだろうな…)
冨岡が、自分を避けている理由を、そう思い込んでいた。
6話目に続く!