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君に恋したあの日。Ⅲ 〜運命の文化祭〜
赤都 乃愛羽
文化祭当日!!
〜運命の文化祭〜
きらびやかな装飾、響き渡る喧騒。
すとぷりの6人は、ステージパフォーマンスで学校中の注目を集めていた。
だけど、出番を終えた彼らが真っ先に向かったのは、クラスの出し物で忙しく働く私のところだった。
「お疲れ様!……ほら、これ差し入れ」
最初に現れたのは莉犬くん。冷たいドリンクを私の頬にぴたっと当てる。
「ステージの上からも、ずっとお前のこと探してたんだよ? ちゃんと俺のこと見ててくれた?」
子犬のような瞳で覗き込まれて、鼓動が速くなる。
「莉犬、独り占めは禁止」
横からるぅとくんが、私のエプロンの紐をさりげなく直してくれた。
「……後で、一緒に中庭の模擬店回りませんか? 二人きりで、デートしたいです」
耳元で囁かれた「デート」という言葉に、顔が熱くなる。
「おい、お前ら仕事しろよ」
呆れたように笑いながらやってきたのはさとみくんところんくん。
「……なぁ、後で屋上に来いよ。大事な話があるんだ」
さとみくんが真剣なトーンで言い、ころんくんが照れくさそうに視線をそらしながら「……僕も、伝えたいことあるから。絶対来いよ?」と付け加えた。
夕暮れ時。文化祭も終盤に差し掛かった頃。
廊下でばったり会ったジェルくんが、ふいに関西弁で優しく語りかけてきた。
「……なぁ。俺、今日確信したわ。お前がおらんと、俺の毎日は輝かへん。……全部終わったら、ちゃんと俺を見てほしい」
大きな手が私の頭を包み込む。
最後は、後夜祭の準備を仕切るななもり。くん。
忙しいはずの彼が、一瞬の隙をついて私を誰もいない準備室へ引き入れた。
「……やっと二人になれたね」
静かな空間で、彼が私の手をぎゅっと握る。
「幼馴染としてじゃなく、一人の男として、君に伝えたいことがあるんだ。……今夜、返事を聞かせてくれる?」
校庭からは、後夜祭のフォークダンスの音楽が流れ始める。
幼馴染だった7人の関係に、終わりのチャイムが鳴り響く。
「……ねぇ、君の心には今、誰がいる?」
甘々です!