赤い糸はちぎれない（1）

みんな嘘つきで、嫌いになって、 ついに家族までも大嫌いになった。 なんでだろう、 家族は何も悪くないのに。 ほめてくれる言葉が、全部嫌味に聞こえてくる。 そんな風にとらえてしまう自分が一番嫌い。 もうこんな私は必要ない。 ねえ、神様。生まれ変わったら、 幸せに暮らせるかな。 こんな私でも、来世は報われるかな。 そんなことを考えていたら、気づくと左手には包丁を持っていた。 「っ、、、、、」 できない、死ねない。 私にはまだ恐怖心があった。 「もうやだ、、」 涙がぽろぽろとこぼれる。 何で泣いているかもわからない，だけど、、 涙が止まらなかった。 ずっと泣いてた。 深夜まで。 だけど気づくと朝になっていた。 「朝、、だ、」 何か音楽でも、、、 私は気分転換に明るい音楽を聴くことにした。 するとひとつのミュージックビデオに目がいった。 そのミュージックビデオはグループ名「みっくすじゅーす」というアイドルグループの ミュージックビデオだった。 まだ売れていないのか、再生回数はたったの３0再生。 「すくな、」 だけど好奇心に勝てず、思わず再生してみた。 すると歌詞には 歌詞「一度きりの人生でしょ」 そんな歌詞があった。 「一度きり、、」 私ははっとした。 そうだ。一度だけなんだ、 私なりでいいんだ。 これから私は、人生が変わった気がする。 報われた気がした。 この曲に。 ～完結～