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鈍足 3
今日は雨で部活は中での練習になった。
初めての雨の練習だった。
まず廊下の床で筋トレ。
床が硬くて骨がゴリゴリされて痛かった。
「中江、マット欲しくない?」
「欲しい。めっちゃ痛い。」
休憩時間、座って中江と話していた。
低気圧で頭が押しつぶされそうだった。
「あの、次の練習ってなんでしたっけ。」
話しかけられて前を向くと、
髪の長い一年生の女の子が居た。
「えっとね、確か手押し車だった気がする。」
「ありがとうございます。」
「ねえ、名前なんていうの。私は高城澪海で、二年三組。」
「えっと、|冨永明日香《とみながあすか》です。」
「へえ、可愛い名前だね。よろしく。」
明日香ちゃんは目が大きくて、長い髪をツインテールに結んでいるのが似合う可愛らしい女の子だ。
「俺は中江蒼真。」
「よろしくお願いします。」
「明日香ちゃんは長距離?」
「はい、そうです。」
私の学校は比較的小さい中学校なので、中距離がなく、短距離と長距離で分かれていた。
「そうなんだね。これからよろしくね。」
その日から、私と中江と明日香ちゃんは急速に仲良くなった。
部活の休憩時間や登下校も、一緒にいた。
「高城先輩!今日も一緒に帰りましょう!」
「いいよー、帰ろう。」
今日は中江が休みで、寂しかったので明日香ちゃんと帰りたくてたまらなかった。
「先輩は好きな人いないんですか?」
「えー、今はいないなー。」
私は恥ずかしくて言えなかった。
それに、中江が好きなのか、まだ分からなかった。
「私は、中江先輩が好きです。」
「え?」
思わず口に出してしまった。
「中江先輩、かっこいいし、優しくて。」
明日香ちゃんは少し顔を火照らせて言った。
私は言葉が詰まった。
「そうなんだね。中江、優しいよね。」
私は笑うしかなかった。
私は中江に好きだと言えるような
容姿も、頭脳も、ない。
でも明日香ちゃんは、顔が可愛くて、頭も良い。
それに中江は私のことなんて好きじゃないかもしれない。
「恥ずかしいですね、こういうの。」
明日香ちゃんは顔をニンマリとさせていた。
その顔がなんとも可愛い。
「待って、明日香ちゃんの今の顔めっちゃ可愛かった!もう一回やってよ。」
「なんですかぁそれ。先輩の方が可愛いですよ。」
私は明日香ちゃんに抱きついて帰った。
自分の思いを取り繕うために。
ゐわのです
ファンレターありがとうございますございます!!!
私は絶賛学校の勉強に追いつかなくて日々勉強をサボって小説の内容を考えたり書いたりしてるよーん!
でも投稿頻度低いよねごめんねごめんね
一応書いてるんだけどさー
今掛け持ちしてる小説が三つでさほんとやんなっちゃうよね!?
どうすればいいのよーもう!!!
投稿頻度低いけど許せよ!?
読んでくれてありがとう!