公開中
4話 怖いけど仕方ない?
「てぃっ!ふぅ。片付けたわ。とりあえず、異空間から教室へ戻ることになる。だから、休み時間に私の席へ来て。おねがい」
?????
どう、し、たの?
え、ユウキくん?ねぇ、ねぇ、なんで?どうして?
これって現実世界でも死んだことに、、、なるの?
死んでないよね?ね?
「っ!!ミカ!大丈夫。今、現実に、、、っ!」
戻った?あれ?ユウキくん!?
いない、、、。
当たり前か。消えちゃって、、、。
「先生!」「なんですか?」「ユウキがいません!」「本当ですね。いつの間に!初月さん!初月さん!」
その瞬間、私たちは背筋が凍った。
現実世界、ここでは、もう、ユウキくんは、帰ってこないの?
「初月さん!すみません。校長先生に言って、探してみるので、1時間目は中断します。」
、、、、。
「ねぇ、ミツキちゃん。どうなったの?」「ユウキは死んだのか?」
「すべて、私と、如月さんで説明させていただくわ。」「いいわ。蕨根さん、ミスズ。説明するから聞いて。信じて。お願い。」
---
魔術師はね、大きな魔を倒せば倒すほど願い事が叶うの。
ただ、願い事が叶うごとに強い魔が出てきて、それに耐えられなくって死亡する可能性がある。
そして、ユウキは、戦いにて死んだ訳。
つまりは、現実世界でも消えた。亡くなった、ということになるの。
そして、死んだものは戻らない。魔術師の願い事じゃないと。
ユウキを助けたいならあなたたちが魔術師に、なる必要がある。
それと、このことを知ったものは、絶対に誰にもバラしてはいけない。
いい?もしバラしたらね、あなたたちは物語に結末を迎えるわ。
---
「んでね、ユウキは恋を叶えたくて、魔術師になったのよ」「?恋?なんの?誰か好きなの?」
「うえ、言わない方がいいよな。ぜってー。」「さぁ、ミカちゃん。あなたは願い事を叶えたいなら、魔術師にナルシカナイ。」
私が、魔術師に!?
絶対に無理ぃぃぃぃ!!!!
《続く》