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夜にも朝にも
珍しい現象が見られると噂になっていた八月の夜明けだった為、隠れて部室に集まっていた。
「はぁー、残念やなぁ」
それでも、まるで窓に伝う雨粒は流星群みたいだった。皆んなは、項垂れて悲しんでいる。
「…君はそんなに星が好きなんだね」
「ここの部員はみんなそうやろ」
一番後輩である|天願恋月《でんがん うづき》は持参したお菓子を食べながら、微笑んでいた。
「いや、恋月は好きじゃない」
「じゃあ何で入ったねん」
「楽そうだから」
微笑んで取り繕う恋月を二番目の後輩、|礼文華黎音《れぶんげ れいん》が見つめる。
「まあ、確かにそうですね」
「急に混ざってきた思たら礼文華、お前もか」
部長の|西水流《にしづる》しずくは皆んなに呆れながら、帰る支度をしていた。
「なぁ、美星はちゃんと星見るん好きやろ?」
「…うーん」
突然聞かれて真っ白になる頭で俺、|美星清太郎《びせい せいたろう》は曖昧に答えた。
「ちょっと、お前らほんまにどうかしとるで」
「今からでもちゃんとしとる後輩、勧誘したほうがええかな」
「…もう部員いらなくない?」
「確かに、そうやなあ」
皆んなでそれぞれ雑談をしながら、頭を抱えてみる。
「そうだ、君たちはいつ帰るんだい?」
「ナイスタイミング、俺も一緒に帰るわ」
「あ、ちょっと、置いていかないでください」
恋月の背中を追いかけて、皆んなが帰り出した。
礼文華黎音
天願恋月
美星清太郎
西水流しずく