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マッチ売りのギャル 〜火力が足りなきゃ、盛れば良くね?〜
いちごりら
大晦日の渋谷。雪が降るセンター街の片隅に、一人のギャルが座り込んでいました。名前はルナ。 彼女の手元には、全然売れる気配のない「令和最新版・デコ盛りマッチ」が山積みになっていました。
ルナ「……ハァ、マジだる。このマッチ、1本5,000円とか情弱しか買わなくね?
てか、寒すぎて爪のストーン取れたんだけど。詰んだわ。」
ルナはあまりの寒さに、売り物のマッチを1本、爪先でシャカっと擦りました。
ルナ「お、火ついた。……え、待って、これ演出えぐくね?」
マッチの火の中から、キラキラの**「最強特大ストーブ」と、
なぜか「ウーバーイーツの配達員(全品無料)」**が飛び出してきました。
ルナ「ヤバっ! 映えるわー。え、この肉寿司食べていい感じ? テンション爆上げなんだけど!」
しかし、マッチの火が消えると、そこには冷たいアスファルトが広がっているだけでした。
ルナ「はい、現実キツー。もういいわ、
これ全部まとめて着火して、人生フルパワーで盛るしかなくね?」
ルナは残りのマッチ100本を束ね、ライター(着火補助)で一気に火をつけました。ボォォォォォン!!! 爆炎の中から、死んだはずの**おばあちゃん(元・伝説のギャルサー総長)**が、パラパラを踊りながら降臨しました。
おばあちゃん「ルナ! あんた何しけた面してんのよ! 火力が足りないなら、
あたしが宇宙(ソラ)まで連れてってあげるわよ!」
ルナ「おばあちゃん!? その厚底ブーツ、20cm以上あるじゃん! 激マブすぎ!」
おばあちゃんはルナの腕を掴み、
爆炎のエネルギーを燃料にして、成層圏まで一気に飛び上がりました。
ルナ「うっそ、地球青いんだけど! マジ神秘! ストーリー載せなきゃ!」
おばあちゃん「あんた、このまま星になっちゃう? それとも、明日もまた渋谷でギャルやる?」
ルナ「えー、迷うけど……やっぱり地元のマックのポテト食べたいから、一旦戻るわ!」
翌朝。町の人たちが目撃したのは、雪の中で凍えている少女ではなく、「大火事の犯人」として事情聴取を受けながら、警察官にネイルの可愛さを力説する、日焼けしたルナの姿でした。
ルナ「だからー、これ火事じゃなくて『演出』だってば! てかお巡りさん、その制服ちょっと地味じゃね? デコる?」
ルナはその後、マッチの火で見た「宇宙の光景」をデザインしたアパレルブランドを立ち上げ、年商30億のギャル社長として大勝利しましたとさ。
めでたし、めでたし。