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真実は自分で知れ
次のページは、シミだらけで見えなかった。だが、俺には分かった。
「そうか、じゃあ、俺も、そろそろ」
俺は最後ににっこり笑うと、この世を去った。頑張れよ。レイ。マフィラ。
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「レイ………?」
マフィラは虚ろな瞳のレイに声をかける。声をかけたレイの目に光が射す。
「サイナが、消えた……」
レイはボソッと呟いた。マフィラは目を見開いたまま動かない。
「どうして?」
聞いたのはルシフェルだった。レイは首を横に振る。
「分からない。けど、これを見て、満足してた」
レイは研究結果の書かれた日誌を指差す。マフィラは、ギクシャクとした動きで、見た。そして、提案してきた。その提案に、レイは大きく目を見開く。
「え?」
「だからさ、俺達、別れないか?」
マフィラはもう一度言った。
「な、なに言ってるんだマフィラ」
レイは動揺する。同時にもしかして、マフィラは研究結果の日誌の内容となにか関係があるのかと疑い、日誌を見る。日誌はシミだらけで、重要な部分が分からない。
「これに、なにが書いてあるんだ?」
マフィラは少し考える。
__「……セイラならこう言うかな……」__
その小さな小さな呟きは、レイの耳には届かなかった。マフィラは口角をあげ、ニヤリと笑う。
「真実は、自分で知るもんだ」
「そうかよ……」
レイはぶっきらぼうに言う。マフィラはそんなレイの頭を撫でる。
「またな。ルシフェル、行こう」
「あっ、マフィラ!」
レイが気づいたときには、マフィラとルシフェルはいなくなっていた。レイは無意識に研究結果の書かれた日誌を見る。ここに、なにが書いてあるのか、レイはまだ分からない。
「………ユイナ行こう」
「また、二人になりました」
分かりきった事を言うユイナに、レイは微笑む。レイは紫色の光に導かれ、新たな二人だけの旅へとでる。また会う日まで。
Q&Aコーナー!
・シリーズ作り過ぎじゃないですか?
……ごもっともです……だって楽しいんだもーん!
・無心の旅路いつまでダラダラ続ける気ですか?
言い方ひどくない?まぁ、我が納得するまで!バッドエンドがいいかなぁ~?ハッピーエンドがいいかなぁ~?
以上です。ここまで見ていただき、ありがとう御座いました。