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動機と殺人
奏「手遅れになる前にいかないと…!」
奏「神代さんが行くところって言ったら…あそこしかない、かな」
図書室のドアを開け、中を覗き込んだのと同時に、
私は驚きの声を上げていた
奏「か、神代さん……!?」
奏「……何、してるの、?」
類「読書だよ。ここには見たこともない本が沢山あってね…」
奏「そ、そうなんだ……じゃなくて、!」
奏「朝はみんなと食堂に集まる約束だよ、?」
類「おや……そうだったね、すまない」
ドタドタドタドタ……バンッ!
司「類!!ここにいたのか…心配していたんだぞ!!!!」
寧々「もう…何やってんの…?」
類「すまないね…ちょっと本を読んでいただけだよ」
杏「そうなんですね…何を読んでたんですか?」
類「推理小説だよ。今後の役に立つかもしれないからねぇ…」
みのり「そ、その小説のトリックを使おうとしてるんじゃ…!?」
類「いいや、そんなことはないよ」
奏「ですよね…よかった……」
類「……参考にするだけ、だからね」
奏「え……、?」
類「このゲームがつまらなくなったら嫌だろう?」
類「こんな緊張感のあるゲーム…中々体験できないよ」
奏「……ゾクゾクッ……」
奏「(何この笑み……怖いな…)」
絵名「ゲームって…何言ってんの、!?」
類「ゲームはゲームだよ、」
類「蹴落とし合いゲーム…とても楽しいじゃないか…」
こはね「だ、だめ…だよ……」
類「え、?」
こはね「これはゲームなんかじゃない…人の命がかかってるんですよ、?」
こはね「仲間同士で殺し合うなんて…だめ、だよ……!」
類「仲間、だなんて、誰が言ったんだい?」
類「たしかに僕たちは、この希望ヶ峰学園に来る前は仲間だった…」
類「でも今は違う…互いに蹴落とし合う敵同士なんだ」
こはね「で、でも……」
類「……言いたいことがあるなら、言っても構わないけど……」
類「言えないなら、口を閉じていてくれるかい?」
こはね「…………」
こはね「ごめん、なさい……」
杏「ちょっと…!なんでこはねがそんなこと言われなくちゃいけないんですか!?」
類「その仲良しごっこは、いつまで続くんだい?」
杏「な…ッ!」
えむ「みんな落ち着こうよぉ…喧嘩はだめだよ…!」
杏「…落ち着いてる、よ…」
冬弥「白石…気持ちはわかるが……やめておこう…」
杏「……ごめん…」
類「すまないが、これから僕は単独で行動するよ」
類「蹴落とし合いゲームで協力なんて…そんな無意味なことやってても時間の無駄だからね」
奏「無意味って……」
類「仲良しこよしの食事会も遠慮しておくよ。毒を盛られる可能性だって0ではないからね」
類「それじゃ、またね」
バタンッ…
絵名「なんなの、?感じ悪…」
穂波「もう、引き留めることもできませんね…」
雫「神代さん…本気なのかしら、?」
志歩「間違いなく本気だと思う…」
えむ「で、でもでも…類くんの言うことも少しわかるなーって…」
えむ「たしかに、毒を盛られる可能性はあるから…」
寧々「え、えむまで…」
瑞希「…とりあえず解散しよう……」
奏「そう、だね…」
結局、その日の朝食会は中止になり、
私たちはそれぞれの自室へ戻っていった
---
奏「はぁ…朝から疲れたな……」
奏「でも…気を取り直していかないと……」
奏「時間を無駄にしてる暇はない…」
杏「あっ!宵崎さん!」
奏「あ…白石さん、?どうしたの?」
杏「ちょっと気分転換に誰かとお喋りしたいなーって思って!」
奏「私でよければ全然大丈夫だよ」
杏「ほんとっ?やったー!ありがとう!」
杏「ね!奏って呼んでもいい?」
奏「うん、もちろんだよ」
杏「えへへ…ありがとっ奏!」
奏「(白石さんはすごいな…こんな状況になっても元気でいれるなんて…)」
奏「(いや…無理矢理元気になってるのかな…)」
杏「ん、?奏?どうかした?」
奏「あ…ううん、なんでもないよ」
奏「ちょっと考え事してて…」
杏「…やっぱり…朝比奈さんのこと、まだ引き摺ってる…?」
奏「…そう、だね…そう言われると…そうかも…」
杏「ご、ごめん!暗くさせちゃったね…」
奏「…ううん、白石さんのせいじゃないよ。大丈夫。」
杏「そっか…何かあったらいつでも話して!約束だよ!」
奏「ふふっ…ありがとう」
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キーンコーンカーンコーン………
奏「夜時間か…」
奏「今日も終わり…」
奏「はぁ……寝よう…」
---
キーンコーンカーンコーン………
奏「ん……はぁ、朝、?」
奏「食堂行くか…」
---
奏「おはよう…遅くなっちゃったかな、?」
絵名「あ、奏!全然大丈夫だよ、でも……」
奏「……?……って、あれ、?なんか人数が少ないね…」
司「嗚呼…類とえむが来ていなくてだな…」
司「このテーブルが…また広くなってしまったな……」
奏「………」
杏「で、でも、神代先輩はいいとして…鳳さんは呼びにいった方がいいんじゃない、?」
穂波「でも…朝食会が嫌なら、無理に呼びに行く必要はないと思います…」
冬弥「問題は神代先輩ですね…」
寧々「類なら…放っておくとすぐに人を殺しちゃいそう…」
みのり「や、やっぱり縄とかで縛った方がいいのかなっ!?」
奏「それはやりすぎじゃないかな…」
こはね「………」
奏「ん、?小豆沢さん…どうしたの?元気ないみたいだけど…」
こはね「自己嫌悪中…なんです、」
奏「自己嫌悪、?」
こはね「昨日神代さんに言われた時…何も言い返せなかった……」
こはね「声が……声を出すことが…できなかった……」
寧々「みんなそうだよ…あんなに強く言われたら声なんか出るわけないし…」
こはね「でも私……もっと強くなりたい…」
こはね「強くなって……自信が持てる自分になりたい……」
杏「それなら、トレーニングでもしてみたら?」
杏「私、協力するよ!」
こはね「…杏ちゃん…ありがとう…!」
冬弥「いつもの小豆沢に戻ってよかった…」
杏「やっぱこはねは笑顔がいっちばん可愛い〜っ!」
こはね「ふぇ、?あ、ありがとう、!」
奏「(小豆沢さんに笑顔が戻ってよかった…)」
奏「(こうやってみんなと支え合えば…一緒にここから出られるのかな…)」
奏「(…絶対に出られるって信じて……支え合っていこう…)」
だけど、やっぱり気掛かりなのは、
朝食会に現れなかった…神代さんと鳳さんの事。
特に神代さんは…私たちと協力するつもりはないみたいだから、馴染みづらい…
奏「どうにか…協力してくれないかなぁ…」
奏「……なんかお腹空いたな…最近、まともに食べてなかったっけ…」
奏「夜時間の前に食堂でも行こうかな…」
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えむ「あ…奏ちゃん、?」
奏「!鳳さん…!」
奏「その…大丈夫だった、?朝食会に来てなかったけど…」
えむ「うん…ごめんね、!」
奏「ううん、私は大丈夫だよ…」
えむ「その…図書室に来てほしいんだぁ…」
奏「図書室、?別にいいけど…」
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えむ「奏ちゃん!静かにね…」
奏「う、うん……」
えむ「それじゃあ、せーので驚かすよ、!」
奏「え、!?」
えむ「あわわっ…大きな声出さないでぇ〜」
奏「ご、ごめん…」
えむ「それじゃあ…せーーー…」
類「…おや、どうしたんだい?2人とも…」
えむ「あっ…、!?」
奏「あ………」
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えむ「むむー、ばれちゃったぁ…」
奏「ご、ごめん…」
えむ「だいじょーぶ!またリベンジしますっ!」
奏「が、がんばれ……?」
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キーンコーンカーンコーン……
モノクマ「夜時間…だけど、その前に体育館に集まってくださーい!」
奏「体育館…?……嫌な予感が…」
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愛莉「今度はなんなのよ…」
類「ふふ…楽しみだねぇ…」
寧々「なんで笑っていられるの…」
絵名「あっ、そうだ…昨日、玄関ホールでぼーっとしてたんだけど……」
絵名「なんか、よくわかんない音がしたんだよね」
穂波「どんな音ですか、?」
絵名「んー…強いて言うなら、工事現場の音みたいな…」
モノクマ「その音って、工事現場じゃなくて…爆発音だったり!」
モノクマ「おっと…これ以上はお口チャックなんだった!」
一歌「な、なんの為に呼んだの、?」
モノクマ「最近つまらないんだよねぇ…」
モノクマ「次のクロが出てこなくてつまんなーい!」
モノクマ「なので!新しい動機を与えます!」
志歩「動機って…前の映像みたいな、?」
みのり「で、でも、そんな動機を与えられたって…私たちは殺し合いなんてもうしないよ!」
モノクマ「ふーん…ま、せいぜい頑張ってよ」
モノクマ「ってことで…今回の動機のテーマはー?」
モノクマ「恥ずかしい思い出や、知られたくない過去…です!」
奏「なる、ほど…?」
モノクマ「はいっ!この封筒の中身を見てねー!」
奏「あ……う、うん…」
--- 宵崎奏さんは、自分の才能のせいで実の父親を追い詰めた事がある ---
奏「ッ!?!?」
奏「な、なんで知って…ッ!?」
寧々「なんで知ってるの…!?」
こはね「嘘……なんで……」
モノクマ「タイムリミットは24時間!その間に殺人が起こらなければ…」
モノクマ「この秘密を、世間にバラしちゃいまーす!」
奏「で、でも…こんな事なんかで、殺し合いなんかしないよ、!」
雫「えぇ…これくらいのことなら殺人は起きないわね…」
モノクマ「んー、そっかぁ…これじゃあ殺人は起こらないかぁ」
モノクマ「がっくし……ばいなら〜……」
司「最初は驚いたが…少し安心したな…」
遥「たしかに…秘密はバラされたくないけど……」
杏「流石に、人を殺す動機にはならない…よね、?」
こはね「み、みんな…早まらないでね、?」
えむ「うぅ…そう言われると不安だよぉ…」
こはね「ご、ごめんね…疑ってるわけじゃないんだけど…」
キーンコーンカーンコーン……
冬弥「夜時間だな…とりあえず、今日は休むとしよう…」
杏「そうだね…明日に備えよう…」
---
奏「……やっぱり不安だな…」
奏「みんな…無事だといいな……」
---
?「………よ」
?「………よ…う…」
?「…は……ござ……」
モノクマ「おはようございますっ!」
奏「わぁぁっ!?」
モノクマ「ナイスリアクション!」
奏「な、なに、?何しに来たの…?」
モノクマ「趣向をかえてみたのっ!放送じゃなくて、直接呼びに来たのっ!」
奏「えぇ……な、なんで、?」
モノクマ「面白そうだったから!」
モノクマ「それと……仲良しクラスメイトの誰かさんに、何かあったみたいだよ…」
奏「え……、?」
モノクマ「じゃ、頑張ってねー!」
奏「それってどういう……」
奏「…!!もしかして…!」
奏「食堂…!食堂に行かないと…!!」
---
絵名「あ!奏!大丈夫だったんだ…よかったぁ…」
奏「う、うん………」
司「モノクマから言われたのって…なんなのだろうな…」
一歌「さ、殺人…とか……、?」
穂波「や、やめてよ一歌ちゃん…」
志歩「だとしたら…昨日のあれってこと、?」
えむ「と、とりあえず、!手分けして捜査しようよっ!」
奏「うん…」
---
奏「えっと…ここは更衣室だけど…」
奏「あれ、鍵が開いてる、?」
キーンコーンカーンコーン……
モノクマ「今は捜査のため、ドアのロックを解除しています!」
奏「そ、捜査…って……」
瑞希「やっぱり…か……」
瑞希「じゃあ……開けるよ、?」
奏「…う、ん……女子更衣室…だね、」
ガチャ………
奏「…!?!?」
瑞希「ッ…!」
瑞希「そん、な……」
奏「……ッ…う、ぁあぁぁぁッ!」
奏「あず…さわ、さん…ッ!!」