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本当にあった(違う意味で)怖い話【Strawberry Pine】
世界の国の中で61番目に大きい面積を持つとある島国には、「歌い手」というものがおりました。
配信をしたり、オリジナル曲、歌ってみたを投稿したり、イベントをしたり。
でも、素顔を明かしている者は少ないという摩訶不思議なものでした。
様々な歌い手が多種多様な活躍をする中、その「歌い手」の祖先と言われる伝説の「苺王子団体」。
これは彼らのお話です……。
皆は「紅白歌合戦」という大晦日のとてつもなく有名な番組は知っていると思う。
それに「歌い手グループ」の中で初出場することになったのだ。
これは素晴らしい快挙であり、革命。
島国の住民の多くの人が楽しみしていた舞台だった。
その舞台に立つ前日、チャンネル登録者数240万人を超えるというこれまた快挙を成し遂げていたのだ。
言ってしまうと、他の歌い手グループとは比べ物にならないような、凄まじい勢いだったそうだ。
それはもう驚きとしか言えなかった。
無事大舞台の当時を終え、島国の人々は年を越した。
そこから新しい1年が始まり、苺王子団体は変わらず歌を届け、いつものように楽しませていったとのことだった。
形態の変化もあったが、着いていかなくなってしまった者は少数で、多くの者が変わらず楽しいを受け取り続けたのだった。
そして、2月の2日にチャンネル登録者数250万人を突破してしまったのだ。島の人々は非常に驚いておった。素晴らしすぎて恐れ慄くものすらも居たそうだ。
それもそのはず、たった34日、1ヶ月と3日ほどのことだったのだ。そんな短い期間で10万の人が増えてしまったのだ。
本当に恐ろしいのはここからだった。
250万人を超えた次の次の日、島の少女がチャンネルを開くと……251万人になっていたのだ。
何度確認しても251万だった。
すなわち苺王子団体は2日で1万もの人を増やしたのだった。
その次の日、2月の5日のことだった。
島に住む別の少年が、雪が降ったせいで外で遊ぶことができず、部屋で暇をしているとき、チャンネルを開いた。
すると……252万人になっていたのだった。
風の噂で、2日で1万を増やしたとは聞いていたが、今日もなるとは思ってもいなかった。
今日は1日で1万人だった。
その目撃者が己になるなんて尚更。
つまり苺王子団体は、12月の30日から数えると大体3日で1万人、3、4、5日だけであれば3日で2万人もの人を集めてしまったのだった。
「こんな時期に肝を冷やさせてしまって悪かったね。」
「またどこかで。」
そう言って蝋燭を一本吹き消した。
終わり方謎。