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第一話
かものはし
皆さんこんにちは。今回は、とある都市伝説についてお話していきたいと思います。
今、この世の中に溢れかえっている、「写真加工アプリ」。
その中の1つに、なんと、「編集したことが実際に起こる」ものがあるそうです。
どういうことかと言うと、例えば、囲んで削除したものが本当に現実から消えたり、顔にした加工が現実の顔にも起きたりするそう。
とても不思議ですよね。
私も使ってみたいです。
さて今回はここまで。お付き合いしてくださり、ありがとうございました。
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ブログを書き終わり、パソコンを閉じる。
私の名前は大橋結。カメラマン仕事をしながら、趣味でこんな薄い内容のブログを書いている。
ネットの中から良さげな都市伝説や怖い話について調べ、それについてブログで書く、そんなことをして日々生活している。
こんな事をしていてはなんだが、こういった怪奇現象や都市伝説といったことは何一つとして信じていない。
自分でもたまに、なんでこんなことをしているんだろうと思うことがある。
だが、今回投稿した話については少し惹かれる。
先ほど話した通り、私はカメラマンの仕事もしているため、写真加工アプリにはとてもお世話になっている。
なので気になる反面、そんなものはないと心が否定している。
パソコンが置いてある机から立ち、ベランダに出てアパートの前の道路を見る。
夜ではあるものの、人通りはそこそこある。
何気なく、持っていた携帯で写真を撮ってみた。
そこには、道路と家々と人。
思った以上にいい写真になった。だが、人が要らないなとも思った。
無機質な街の風景だけが見たかった。
私は、写真加工アプリを探した。
スワイプしていくと、「編集がしやすい!誰でもできる写真加工」というアプリがヒットした。
私は、そのアプリになぜかものすごく惹かれた。
気づいたらインストールのボタンを押していた。
しばらくして、インストールが終わると、そのアプリを開いてみた。
動作もそんなに重くなく、使っていてストレスもたまらないので、良いアプリだなと単純に思った。
ついに編集作業に入る。
先ほど撮った写真が画面いっぱいに表示される。
先程の人影は、良く見たら近所のおじいさんだ。
こういう編集で人を消すときはいつもそうだが、心が痛くなる。
何となく申し訳なくなりながらおじいさんを囲んで、削除する。
これで、自分好みの写真になった。
編集後の画像を保存し、飲み物を取りに行こうとしたとき、悲鳴が聞こえてきた。
その数分後、救急車が近づいてくる音がした。
私は気になったので、ベランダから覗いて見る。
救急車は、私が写真で消したおじいさんの家の前で止まった。
まさか。そんなわけ。そう思った私は、試しに1人の救急隊員を写真に撮った。そして囲んで、削除した。
その突如、バタッという音もともに、さっき写真に撮った救急隊員が倒れていた。
私は膝から崩れ落ちた。これは私がさっきブログで書いた写真アプリかもしれない。
そう思うと同時に、喜びもでてきた。
さあ。このアプリをどんなふうに使ってやろう。