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NO.3聖竜騎士団
LYON
―――前回までのあらすじ―――
人間界歴494年10月、対聖光国前線にいたリパルサーとフューリア。戦いの要ともいえる2人を王都へ
軍総司令が呼び出した。そこで見たのは氷雪の剣を持つビースマをはじめ顔なじみの同レベル程の
部隊長フラルレンとレールア。なぜビースマのような大物がここに招集されたのか不思議に思った
リパルサーだったがその答えはすぐに総司令の言葉が答えた。
総司令バラルドが台の上に立った。バラルドの外見に威圧感などは存在しない。20歳くらいの男性で整った顔立ちの上に真鍮色の髪の毛。ドラコニウムという特殊金属の最小限の防具に華やかな刺繍が入ったマント。実用性よりも見た目重視の腰に据えられた剣。いかにも政務武官といった見た目だ。
「私が聖竜国軍総司令バラルドだ!」
ついにバラルドが口を開いた。声はよく通る声で威圧感は無い。
「諸君ら1000騎は我が国の宝である精鋭騎士達であろう!よってここに命ず!そなた達には特殊任務を受けてもらいたい!」
特殊任務?やっぱり極秘の攻略作戦なのか?
「どう思う?リパルサー。」
俺が眉をひそめていると隣にいたルーリアが小声で話しかけてきた。
「わからない。でも直ぐに答えてくれるさ。」
俺の適当な返事が終わり話し始めた。その内容はやはり俺がルーリアに言った内容の答えだった。
「そなたらは今な『何の?』と思っているだろう。それは特殊騎士団の設立に伴う兵たちの一員になるという任務だ。」
「特殊騎士団!?」「なんだそれ?」という言葉があちこちから飛んできた。
「特殊騎士団の名は聖竜騎士団。独立友軍として本営の指示なしに戦場に行くことのできる特殊部隊だ。」
なるほどな・・・。これを使って防衛戦を楽にする気だな・・。
「諸君ら騎士団の目的はただの防衛ではない。大陸の統一だ。」
「お待ちください!今のこの国は、防衛だけで手いっぱいの状況故、普通に攻略は不可能です!」
フラルレンが言った。そこに関しては俺も同意見だ。できない攻略をしろとは無理がある。
「不可能は可能にすることができる。」
「普通でなければできる。そうなのでしょう?総司令。」
ゴーレド・シーベルが言った。するとバラルドは軽くうなずき言葉を発した。
「その通りだ。今の将軍級である聖騎士レールアとキャバリアのジェウドを大将軍に昇格させ、これからは国庫を大きく開き、軍予算を倍加させる。また正規攻略が不可能と感じられたからこそ、この騎士団を設立させた意味がある。」
正論が次々と放たれた後、一拍おいてからバラルドが話し始めた。
「これから、騎士団を引っぱっていく団長、副団長を発表する!」
俺は唾をのんだ。普通に考えればゴーレド・シーベル・ビースマのうちの誰かだろう。
そしてバラルドの言葉は俺の予想を裏切らなかった。
「まずは団長ビースマ!」
ワアッという歓声。熱気。全てがビースマの団長就任を称えている。
「次に副団長ゴーレドとシーベル!」
再び歓声、そして称賛。
「では団長、副団長の指示であとは動くように!」
こんちは!LYONです。今回でやっと『騎士団』というワードが出てきましたね。
ここまでつなげるのにかなり手間取りました。なんせ自分の小説計画書にここまでのつなげ方はなく、ただ一言で「人間界歴494年10月 聖竜騎士団設立」と書かれているだけでしたから。本と苦労しましたよ。ところどころ変なところもあるかもしれません。ごめんなさい。
でも、ここまで読んでくれた皆さんホントにありがとうございます!
あら?フューリア?なんだって「今回私の出番なかっただろ?」
いや~新キャラたちのセリフ多めにしたらなんかフューリアの居場所が消えちゃってたね~(笑)。
ってフューリアその手に持っているのは槍!?殺す勢いで20連撃してこないで~!
と、ゆうことでここまで読んでくれてありがとうございました!
殺されないうちに俺は逃げるぜ!
See you next time.