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秘密人狼① 集められた6人
このゲームの参加者は、全員秘密を持っている。
{参加者と言葉のマーク}
高露乃ノ葉(たかつゆ ののは) 🍀
御影 杏奈(みかげ あんな) 🌷
姫城 珠莉(ひめき じゅり) 🎀
柿倉 めい(かきくら めい) 🎤
春島 憂 (はるしま ゆう) 💎
天海 彩羽(あまみ いろは) 🎨
{|高露乃ノ葉《たかつゆ ののは》 視点}
🍀「何ここ…私が外に出ないからってこんな怪しい所に連れてこなくても…」
母さんにたまには外に出なさいって言われて渋々車に乗ったと思えば…
ここ何…まさか誰もいない…?
私は高露乃ノ葉。16歳で高校1年生。
学校以外は基本家から出ない引きこもりだ。
怪しい建物の中をいろいろ探索してみると…
立派な木の扉があった。中から喋り声がする…?
私は恐る恐るドアを開けてみた。
中には5人の同年代くらいの人たちが、丸いテーブルに顔を合わせて座っていた。
🎀「あ、最後の一人!君もこっち来なよ~!」
ギャルみたいな子が私に話しかけてきた。気まず…
🍀「人違いじゃ…?」
🎀「大丈夫!私たちみんな今日ここで出会ったから!」
え、どういうこと…
💎「ちょっと珠莉さん。困らせてるみたいじゃないですか。」
今度はかっこいい感じの子が喋りかけてきた。
🎀「まぁまぁ、状況はいずれ分かるって!
私たちね、今日親に車で連れて行かれたと思ったらここに着いて、
この部屋で出会ったの!テーブルには紙が置かれてて…
”ここに6人がそろったらゲームが始まる”って書かれた紙を見つけて…」
🌷「あなたが、その6人目みたいです。」
車で連れてこられたってのは同じだし…つまり私は親に
意図的にここに連れてこられたってこと⁉
🎨「まぁ、座ってみたら何か変わるかもしれないよね。
あなたもこっちに来て欲しいな。」
恥ずかしがり屋っぽい子と優しそうな子が喋りかけてきた。
取りあえず座ってみるか…
私が座った途端。
🎀「うわっ」
部屋の上から封筒が降って来た。
🎤「これ…なんだろう?説明書にしては薄いというか…」
初めて喋ってるのを聞いた、眼鏡をかけた子。
🍀「人狼ゲーム…?」
封筒に書かれていた字。
人狼ゲームっていうのは、人間と狼に分かれて勝利のために投票・襲撃を
繰り返すゲームのこと。
🎨「6人が座ったら始まるゲームってこの人狼ゲームのことかなぁ?」
💎「そうっぽい。役職ってどのタイミングで配るんだろう。」
改めて封筒を開けてみると、そこに書いてあった文字は少なかった。
🎤「封筒の中身…”まずは全員で自己紹介をしてください”としか
書かれてない。」
🎀「それなら、改めて自己紹介しよっか!」
🎀「最初いい?あたしの名前は|姫城珠莉《ひめき じゅり》!
15歳で高1!ギャルになる前はすっごく真面目だったよー!w
次は杏奈ちゃん言っちゃって!」
次の人選んでく感じなのか…
🌷「えぇっ…えっと、私の名前は|御影杏奈《みかげ あんな》です。
運動も勉強も好きじゃないです。17歳で高校2年生です。
よろしくお願いします。えっと…じゃあ次は春島さん。」
この子がさっきの恥ずかしがり屋の子。
💎「僕は|春島憂《はるしま ゆう》って言います。一人称は僕ですけど
性別はれっきとした女です。いろいろあって髪型はウルフカットにしてます。
あんまり僕の事詮索しないでね。高校卒業生で18歳です。
じゃあ次は彩羽ちゃん。」
この子、男じゃなかったんだ。
🎨「私の名前は|天海彩羽《あまみ いろは》。16歳で高校1年生なんだ。
誰にでも優しく平等に接することをモットーにしてるよ。
趣味は絵を描くこと。よろしくね。次はめいちゃんね。」
🎤「私の名前は|柿倉《かきくら》めい。歌とゲームが大好き!
年齢は…ここでは秘密にしておく。個人情報とか怖いし…で、最後は君?」
順番が回って来た。
🍀「私の名前は|高露乃ノ葉《たかつゆ ののは》。16歳で高1だけど引きこもり。
学校にはほぼ行ったことがない。自分から話しかけるのは苦手。
これで自己紹介は終わりでいい?」
🎨「それでいいと思うよ。」
彩羽がそう言った瞬間、また上から封筒が降って来た。
🎀「痛ぁ…封筒降る場所の問題で頭の上に封筒降って来たんだけどw」
『人狼ゲーム説明書』
※このゲームの参加者は全員”秘密”を持っています
ゲーム中に秘密を公開しなければ、ゲーム終了後に罰が下ります
ご注意ください
・参加者は天海彩羽、柿倉めい、高露乃ノ葉、春島憂、姫城珠莉、御影杏奈の6人
・役職は市民2人、占い師1人、騎士1人、人狼1人、共犯者1人
・ゲームは「昼の時間」と「夜の時間」に分かれる
「昼の時間」は話し合いをして、投票で吊る参加者を一人決める
「夜の時間」は占い師、騎士、人狼が能力を使う
自分の役職と能力は下に掲載
・2日目からは「昼の時間」と「夜の時間」の狭間に、脱落者復活の投票を行う
復活させる人は、投票、襲撃で脱落した場合の人に限る
・他の参加者に暴行、誹謗中傷を行った参加者は強制退場となり、
脱落者復活の対象とはならない
・1日に2回、ミニゲームを行う
ゲーム時間は、午後1時~2時と午後4時~5時
行うゲームはこの7個の内からランダムで選ばれる
メイク、演技、スケッチ、対戦ゲーム、カラオケ、増え鬼、共通点ゲーム
それそれのルールは、そのゲームの行われるときに発表
・ミニゲームで勝利することで、投票権が1票増える
増えた投票権は、投票か脱落者復活のどちらか1つにしか使えない
1日に2回勝利しても投票権は増えず、2票のまま
{役職説明}
『騎士』 自分以外の参加者を夜の時間の襲撃から守れる
2日連続で同じ人を守ることも可能
市民の勝利のために行動する
『占い師』自分以外の参加者の陣営を夜の時間に占うことが出来る
市民の勝利のために行動する
『人狼』 夜の時間で他の参加者を退場させることが出来る
共犯者を襲撃することも可能
人狼の勝利のために行動する
『共犯者』能力はなし
人狼の勝利のために行動する
占い師に占われても白と扱われる
『市民』 能力はなし
市民の勝利のために行動する
それではあなたの役職を発表します
あなた「高露乃ノ葉」の役職は『占い師』です
🎀「ミニゲームって…何これw人狼ゲームに関係あんの?w」
💎「まぁまぁ、やってみたら分かるんじゃないですか?
みなさん、役職は確認しましたか?」
🎨🌷🎤「「「うん」」」
🎀「秘密って言った場合どう判断されるの?」
また封筒が降って来た。
🌷「”〇〇が秘密を公開しましたっていうアナウンスが流れる”らしいです」
🎨「ゲームマスターさん?はどこから私たちを見ているんだろうね。
封筒が降って来るってことは、誰かが落としてるってことでしょ?」
💎「まぁまぁ…それよりもゲーム、始めた方がいいんじゃない?」
封筒が降って来た。
🎀「”ゲームを開始します 現在午前11時なので、昼の時間からスタートです
午前7時までに投票完了をさせてください 食事は建物の2階に用意してあります
午後0時~45分に済ませてください”だってさ」
🍀「いちいちこんな封筒に書いて…ご苦労なことだ。」
💎「そうだね。じゃあ僕がゲーム開始合図を出すね。
人狼ゲーム、開始だ!」
2994文字でした!
次話から本格的にゲームが進んでいきます!