公開中
いつもの電車にて
いつも乗る電車で推しに出会った!?!?
#一人称#は音屋#名前#!今、学校で一人寂しく勉強しています!
「ねぇ!聞いた?転校生来るんだって!しかも、中学に五人も!」
そんなクラスメイトの声が聞こえる。
へぇ…。転校生かぁ……。#一人称#とは無関係だなぁ。
ガラガラガラ
扉の開く音がして、先生が入ってきた。#一人称#は急いで勉強セットをしまった。
そして、ホームルームが始まった。
先生は言う。
「今日は転校生が来ている。」
クラスメイトは口々に
「男の子?女の子ですか!?」
「可愛いですか?」
「格好いい?」
「まぁまぁ。静かにしろ~?入ってこい。青海。」
ガラガラガラ
転校生が教室に入ってきた。
そして、#一人称#はその顔に既視感があったのだ。
「こんにちは。初めまして。|青海 彩良《あおうみ さら》と申します。これから宜しくお願いします。」
彼(?)の席は何処になるのだろうか。
「青海の席は~。音屋の隣が空いているから音屋の隣な。音屋。手を上げろ~」
突然の事でびっくりしたがちゃんと手を上げる。
「はい。こっちですよ、青海さん」
「了解しました!」
そして、青海さんは#一人称#の隣に座る。
「宜しくね。音屋さん♪」
なんとなく、#一人称#は彼が推しの#らいはもの「Sara.」に似ているなと思いながら、授業を受けた。
---
今日の一時間目は音楽だった。
#一人称#が通っている中学は
--- |私立音風学園《しりつおとかぜがくえん》 ---
音楽に力をいれている中高大一貫校。
私は首席で試験突破したので音楽は受けなくても良いのだ。
でもそれは青海さんも一緒で、彼も授業を受けなかった。
---
時は過ぎて昼休み。
#一人称#は足早に教室から去っていく。
何故なら、昼休みの教室は陽キャの集まりで、#一人称#はその空気が苦手なので、常時開放されている人気のない屋上で休み時間を過ごしているんだ。
でも今日は《《違っていた。そこには》》
青海さんがいるのだ。
「あれ?音屋さんじゃないか。」
正直ビビる。
「なに見てるの?」
マズい。回りに秘密で推している、#らいはもの事がバレてしまう。
でも遅かった。彼の行動の方が先だった。
「あれぇ?#らいはもっ!?!?見てるの?」
「えっ…、。そうですけど……。」
「僕、#らいはものSara.!」
なんとなく既視感があったのですぐに理解できた。
「音屋さんってよくライブ来てくれるよね!」
「あっ……。うぅ…。ソウデスネ……。」
ギィ
「ここにいたの?彩良。」
「も~探してたんだよ?」
この2人は―
第一話!学園物語になりそうだなぁ……。