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天使と歌姫?
「へっ、く、組む?」
彰人「あ、悪い言葉足らずだったな」
絵名「いや言葉足らずがすぎるでしょ」
彰人「うるっせー」
「まぁまぁ…で、どーゆーこと?」
彰人「…とりあえずカラオケ」
「いや説明してよ!?」
彰人「ぃや、後で」
「ねーぇ!」
絵名「あ、丁度ショッピングモール通るし桜月の服見てきましょ!」
「えっ、!?あ、待っ、引っ張らないでくださいっ!?」
連れてこられたのは、大きなショッピングモール。
こんなとこに来るの、初めて……
絵名「で、どんな服が良いの?」
「え?…ぇ、っと…」
彰人「いや趣旨変わってきてるよな」
「なんだったっけ」
彰人「カラオケだよ!!」
絵名「だってほら、こんなボロボロな服着てたら本来の可愛さが勿体ないでしょ?」
「へ?い、いや、私はいつもこれだったので…」
彰人「たしかにそれは一理あるな」
「ねえ彰人!?」
絵名「でしょ!?だから先に可愛い服を見つけて、着替えてからカラオケに行くの!」
「お、お金ないので…」
彰人「オレらが払う」
「申し訳ないから!!」
絵名「これから家にいるんだし、必要なものは私達が買うから!」
「お、お母さんとお父さんは!?」
彰人「別にオッケー貰えるだろ」
絵名「あーもうごちゃごちゃうるさい!行くったら行くの!」
「えぁ、っちょっと待っ!」
絵名「問答無用!!」
彰人はかわいた笑い声を漏らしてる。
も、申し訳ないって言ってるのに……
絵名「これもかわいい!」
絵名「これも似合ってる!」
絵名「こっちも!」
絵名「こっちは…普段使い出来ないけど可愛い!」
「も、もうそこら辺にして…」
彰人「これ、絵名が頼んできた必要品」
「え、くしにヘアゴム、ハンドクリームとそれから……」
彰人が持つ大きな袋の中は、全部私の……
「いくらなんでも買いすぎじゃない!?」
彰人「ウチに住むんならこれぐらい当然だろ」
絵名「桜月は遠慮せずに家にいたらいいの!」
「で、っでも……、それじゃあ家事のお手伝いします!」
彰人「いや桜月はそんなことしなくてい」
絵名「家にいてくれるだけで天使なんだから!」
彰人「オレのセリフに突っ込んでくるなよ!」
絵名「はいはい」
「私の気がすまないから…せめて、できることだけでもしたいんです!」
絵名「ぅ………そ、そこまで言うなら…」
彰人「わかったからその顔やめろ!死ぬから!!」
「え?そんな変顔してた?」
絵名「そうじゃなくって!可愛すぎるの!」
「はいっ!?」
彰人「あーもういいからカラオケ行くぞ!」
「適当すぎでしょ自分が言ったのに!」
彰人「う、…いいから!!」
絵名「彰人顔真っ赤〜」
彰人「うっせー!!」
「…あははっ」
絵名「あ、笑った」
彰人「やっとかよ…」
「え?」
絵名「ずっと笑わないから心配だったの!!」
彰人「でも、…よかった」
「私も、心の底から笑えて嬉しい!」