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ブラックサンタのお出まし? 2
急に告げられた、ロシアンルーレットをする宣言…
ロシアンルーレットは、
リボルバーに1発だけ実包を入れて、
適当にシリンダーを回転させてから自分の頭に向け引き金を引くゲーム。
要するに自分の命をかけたゲーム。
ルナ「それって本家の方?食べ物を使った遊びの方?」
ルナさんがジトっとした目で、
サンタ組──和音さんとえくれあさんのこと──を見る。
和音「流石に本家じゃないよ〜、遊びの方!」
みんなほっとした顔をし、
本家だったら命を賭けるから危ないよね。遊びの方でよかった。などと口々に話す。
えく「じゃあ、このシュークリームを見てくださ〜い」
えくれあさんは、どこからかシュークリームを18個出す。
そのシュークリームは小柄で、表面がとてもふわふわ。
見ただけで美味しい味が想像できる。
えく「この中には、3つハズレが入ってるよ〜」
えく「その中身は…唐辛子!辛さに御用心!」
えくれあさんは、無邪気な笑顔で言う。
すごく可愛い笑顔なんだけれど…言ってることは怖いかな…
和音「じゃあ、ロシアンルーレット開始!みんな好きなものを取ってね!」
みんなパッと自分の近くにあるものを取り、
各々食べ始めた。
中には怪訝そうな顔をしながら食べている人もいるけれど、笑
私も辛いものは苦手だから、やりたくないなぁ…
私は意を決してシュークリームを食べる。
そして、全員食べ終わった後。
和音「か、辛ぁっ!!み、水水!ヘルプ!!」
「う、か、辛い!!し、舌がっ」
楽「__うわ、思った以上に辛…!__」
3人、ハズレに当たりました…
ぅ、か、辛い…!!
私は涙目になりながら水を一気に飲み干す。
それでも辛さは無くならないし…それにもっと辛くなった気が…!!
「ぅ、か、辛い、辛すぎるっ」
口が燃えるように熱いし痛くて、思わず泣きそうになる。
だ、だからロシアンルーレットは嫌だったのに、!!
な、なんでこんな目に…!!
和音さんなんてもう辛すぎて瀕死状態。
楽さんはまだ良さそうだけど、それでも辛いみたい。
私はもう泣くのを必死に堪えてる。
キキ「ノアちゃん、大丈夫…?一旦落ち着こう…?」
「あ、ありがと…!」
キキさんは心配そうな表情をし、私に牛乳を持ってきてくれた。
牛乳は辛さを抑える効果があるみたい。
キキさんって物知りだなぁ…そう思いながらありがたく牛乳を受け取った。
牛乳を飲むと辛さは少し楽になって、やっと落ち着くことができた。
「はぁ…」
私は大きなため息をつく。
もう辛さのせいで舌がピリピリする。
そして、私は遠い目で瀕死状態の和音さんを見る。
体操座りをしながら死にそうな顔でお茶を飲んでいる。
大丈夫かな…
私は心配になったので、話しかけに行くことにした。
牛乳を渡すと、和音さんはまだ楽になったのか瀕死状態から回復した。
和音「あ、ありがとうノアちゃん〜…ちょっと楽になった…」
その後楽さんにも渡しに行って、一息ついた。
それからお菓子を食べたりケーキを食べたりして、
みんなで楽しく過ごした。
そして、お開きの時間。
和音さんとえくれあさんは名残惜しそうに帰っていき、
みんなも楽しかったよ、などと言って帰って行った。
楽しんでもらえたのなら何より。私は笑顔でパーティーを終えた。
そして、来年のクリスマスは当日にやりたいな、としみじみ思うのであった。
このロシアンルーレットは、ほんまにルーレットを回してハズレを引く人を選びました。笑
私は一生ロシアンルーレットをしたくないなと思う和音でした!
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