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【7】小さな争い
続きです。
「模擬戦で負けてから、毎日毎日暴言吐くのやめていただきたいが」
「挙句の果てに、この間、Eのクラスメートの金銭を巻き上げたそうじゃないか」
「許されるとでも思ってるの?」
--- シャキーン ---
俺、ルガ、ジェニス、レノ。この順番で1文ずつ喋る。平等で良い。レノに限っては喋らずに武装を整えてたけど。
「え?負ける気?」
どこまでも腹立つやつだ。この機会でぶっ飛ばす。
しかし、相手は約10人。Aクラスのリーダー的存在。俺達だけでは無理がある。そこで、俺は後ろを振り返る。
頷いてくれる仲間がいる。不敵に笑ってくれる仲間がいる。剣を構える仲間がいる。
「ほんとに平和的にしようとは思わないんですかぁ」
ルガは多分煽っている。言ってることは筋が通っているが、その言い方で言われると余計に怒るのが人間だ。Aクラスのエース、フェニックスは、顔がブルーベリーみたいになってる。さっさともとに戻すか、真っ青にしてあげるしかない。俺は呟いた。
「行け」
各地で各々が戦闘を開始する。ルガは一人で二人を相手にしている。レノとジェニスは背中合わせに立ち、守り合いながら戦っている。その中でも俺達国立学園生は、こういった場では怪我をさせずに圧倒することを心得ている。
Eクラスの面々は、小隊を作り、集団で戦っている。真正面からでは倒される弱さ。でも、団結して戦える強さ。この2つを併せ持っている。
俺も、負けてはいられない。確実に、勝つ。
気配を感じた。
振り返り、応戦。剣を受けて、押し返す。相手の木製の剣は、正直|脆《もろ》い。俺の勝利は確実だ。それでも、気を抜かず、剣の衝撃波で吹っ飛ばす。
Aクラスは俺を最大の敵として認識したらしい。集団で俺を倒そうとかかってくる。俺は、そんなんじゃ負けない。最強の仲間がいるから。
木製の剣が迫ってくる。俺は、最小の動きで避けると、|能力剣《のうりょくけん》で剣をへし折る。ついでに、衝撃波で吹っ飛ばす。
AもEもほとんどがふっとばされて、負傷宣告を受け、2階部分から見学している。Eでは俺とルガがまだ戦っている。が、Aはフェニックスのみ。
フェニックスの能力剣は、紫色だ。恐らく、ダメージをエネルギーに変えるような能力を付与しているのだろう。しかし、それさえも俺達には及ばない。おれたちは団結できるから。
紫の閃光。俺のシールド。2つがぶつかる。混ざり合う。俺は負けを覚悟した。負けないと思った。勝てると思った。絶大な自信さえも持っていた。でも、そんな自信はうち消える。
--- ザシイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン ---
能力剣の音響。そう、まだ、終わってなんかない。
「レオ、諦めるのはまだ早い」
ルガの一言で、俺の力は奮い立つ。
何も言わずとも俺達は同じ行動を取った。
フェニックスに近づき言う。
「「お前の負けだ」」