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私は私
「寒い…」
はあと息を吐けば、それはすぐに白く染まる。
マフラーをしていると言うのに、指先はほんのりと赤い。
学校はもう、とっくに終わった。
でも家に帰りたくなくて、ここ最近は毎日夜になるまで公園のブランコでぼーっとしている。
家に帰っても、居心地が悪い。
前までは早く家に帰りたかったのにな…。
「…、もう帰ろう」
腕時計をチラリと見て、ちょうどいい時間になったからブランコを立ち上がる。
重いリュックを持って公園を出た。
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「ただいま…」
玄関のドアを開けながら、小さな声で言う。自然と小さくなってしまった。
「……お帰りなさい」
リビングからお母さんの顔が少し覗く。
子供が帰ってきたと言うのに、嬉しそうなそぶりは全く見せていない。
むしろ、邪魔者が帰ってきたという感じ。
「ご飯、できてるわよ。私は先に寝るから」
「あ、そう……おやすみ」
「…おやすみなさい」
お母さんはそれだけ言うと自分の部屋に戻って行った。
今日も、私の名前は呼んでくれなかったな。
ちょっとだけ、ほんとにちょっとだけ、寂しく思う。
いつものことなのに。2ヶ月前から、毎日こうなのに。
まだ、慣れないのかな。
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私の両親は、つい2ヶ月前に離婚した。
子供である私は、お母さんと一緒に暮らすことになった。だけど、お母さんはそれをあまり嬉しく思っていないみたい。
理由はわかる。とても簡単で明白な理由。
私の顔が、お父さんに似ているから。
私を見ると嫌なことを思い出しちゃうから、嫌なんでしょう?
嫌ならなんで引き取ったのよ。
養育費がもらえるから?お父さんに押し付けられたから?ねえなんで?教えてよ。難しいことは、よくわからないけど。
私は私なのに、お父さんじゃないのに。
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今日もあまり話せなかった。
最近、正確にはここ2ヶ月ほど、私と娘の間に交わされた会話は少ない。
「おはよう」「行ってらっしゃい」「おかえり」「おやすみ」…それくらいだ。
もっと話したいけど、なんだか気まずくて話すチャンスが巡ってきても自ら手放してしまう。
それに私があまり娘の顔を見たくない、…と言うもの少なからずあった。
2ヶ月ほど前、夫と離婚した。娘は、私が引き取ることにしたのだ。夫は「自分が親権を持つ」と言い張っていたけど、無理やり説得した。
それは、私が娘を愛しているから。この想いは本当で、本物。
娘のことは大好きだ。
けれど、娘の顔は夫に似ていた。
彼女の顔を見ると、夫と喧嘩した日々が思い出されてしまう。
そのことを娘も自覚しているのか、私と話すときは少し気まずそうだった。
それで余計に、話しにくくなってしまう。
娘は娘だと、わかっているのに…。
支離滅裂な文章なのは、勢いで書いたからです!!!ごめんなさい!!!