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かわいいうさぎ
学校の怖い話です 苦手な方は気を付けてくださいね!
私はるな。小学2年生。好きなことは動物を見ることで、特に学校のうさぎは大好き!今日もうさぎ小屋の前に行った。「あ、るなちゃん!今日も来てくれたんだね!」「夏樹さん!今日もうさぎ、見に来たんだよ!」この人は5年生の夏樹真湖(なつき まこ)さん。夏樹さんもうさぎが好きで、生き物委員会をしているんだ。私も5年生になったら生き物委員会、やりたいな… そう思いながらうさぎを見ていると…!「あれ?夏樹さん!今日、1匹うさぎが多い気がする!」「えっ…?先生がうさぎを足したんじゃない?今日月曜日だし。」今までは白いうさぎが5匹だった。それが…黒いうさぎが1匹増えて、6匹になっていたんだ。「そっか、新しい子もかわいいね!」そのときはこのうさぎに違和感を感じなかった。
次の日。私がまたうさぎ小屋に行くと…。「う、うさぎが…5匹も4んでる…!夏樹さん、どういうこと⁉」「る、るなちゃん…。うさぎが…わ、私も分からない、の…」夏樹さんは泣きそうになっている。黒いうさぎが私と夏樹さんのことを見る。その表情は…口が裂けるくらい笑っていたように見えた。そのとき、生き物委員会の徳田先生がきた。「どうしたの?って…えっ…うさぎが4んでるじゃない⁉何があったの、夏樹さん⁉」「今日この小屋に来たら…うさぎが…4んでいたんです…!何があったの?って聞きたいのは私の方なんですよっ!あっ…黒いうさぎがっ…って!いないじゃん…⁉」「ちょっと、他の先生呼ぶから2人は自分のクラスに帰って!この話は…絶対にしないことよ。」「「はい!」」教室への帰り道。「うさぎ…何で4んじゃったのかな…」「私も分からない…。5年生の教室こっちだから、じゃあね」「ばいばい」このうさぎが56したのかな…?黒いうさぎ、不気味だなぁ…。
夜。寝ていると黒いうさぎと夏樹さんが出てきた。「くろまる、よく5匹もうさぎを56してくれたわね…明日は…るなちゃんを56してね?そしたら私は…1人で作業に集中できるわ。墓作りのね?」「僕にかかればうさぎ56すなんて簡単だよ?だって…僕には悪魔の血が入っているもの。」うさぎはまたにたぁと笑った。夏樹さんって悪い人なの…⁉夢なんだよね、これは!
さらに次の日。私は理科室の前で夏樹さんを見た。夏樹さんは私に気づいてくれたようで…「るなちゃん!あのうさぎのこと…どうなったか知ってる?」「…知らないよ?夏樹さんも…知らないの?」「うん…」「生き物委員会なのに?」「うん。生き物委員だからだって知ってるわけじゃないよ。あのことは先生の方で終わらせそうな気がするし」「ばいばい」「あ、るなちゃん!できたら今日…また昼休みにうさぎ小屋来て!」「はーい!」やっぱり夢の内容は嘘なんだ。私のただの妄想。
昼休みになって、私はまたうさぎ小屋の前に来た。すると…黒いうさぎがいなくなっていたんだ。「え…うそっ!」「るなちゃん!そうなの!うさぎが消えたの…!」そう言った夏樹さんの服には黒い毛が付いていたんだ…。あの夢、まさか本当だったの⁉「あの…!消えたそのうさぎって夏樹さんのうさぎじゃないですか⁉」「そんなわけないよ!先生に決まってるじゃん!」「じゃあ…その服についている黒い毛は何なんですか?」「あーあ、バレちゃったんなら仕方ないよね?るなちゃん、君ともバイバイだね?」腕の中にはすっぽりと、黒いうさぎが入っていた。そして…突然視界が赤く染まった。
せっかく推理したのに主人公がやられた…。うさぎに悪い印象を持たれた方には謝罪。「ごめんなさい」