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第9話《勘違い》
勉強が終わらない…煌陽みたいに頭が良ければ…
珀陽と会って5日目のこと。
煌陽「ねぇ、珀陽。珀陽は、あの村について知ってることある?」
珀陽「知ってるっつーか。ん〜。煌陽の村、呪われてただろ?その…多分妖怪の仕業だと思うんだが、その妖怪に家族を殺された奴らがいて、⬛︎⬛︎家のせいで家族を失ったって恨む奴もいるみたいなんだよな。俺のチームメイトにも。だから、煌陽も気をつけろよ。」
煌陽「どう気をつければいいの?」
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ハァ…ハァ……
もしも、逢七が⬛︎⬛︎家のことを恨んでいたら?
家族を殺されていたら?珀陽と組むくらいだから、相当強い。殺されるかも知れない。
ハァ……ハァ…
逢七「ねぇ!待って!!」
煌陽「…。」
逢七「ねぇってば!!」
はやっ。追いつかれた。
逢七「ハァ…ハァ……。私…親を殺されたわ。
でも、貴方のこと恨んでなんかいないから!!」
煌陽「…でも!」
逢七「多分。あんたのところの家のせいで殺されたって思ってるんでしょ?そういう噂があったから。私、その噂信じてないわ。その噂が本当なら、珀陽が黙っちゃいないからね。」
逢七は、そう言って少し微笑んだ。家族が亡くなったことを思い出してしまったのか、その笑顔は少し切なそうだった。
逢七「私たちはね、妖怪退治が仕事だけどいつか、あの村に取り憑いてる妖怪を退治のも一つの目標なのよ。何百年も生きているあの妖怪をね。きっと、今じゃ退治することはできない。」
**おーい!!!どこだーー!!**
煌陽「珀陽?」
逢七「うるさい奴が来たわね。ここよ!!珀陽」
珀陽「おー!居た!お前らな〜突然走り出すなよ!」
煌陽「ごめん」
珀陽「煌陽。俺のチームメイトはお前を殺さねぇ。リーダーの俺がそう言ったからな!!」
逢七「リーダーの言うことは絶対なんてクソみたいなルールのせいで…色んなことに振り回される。」
珀陽「おい!なんだその言い方!!てか、早く戻ろうぜ!!」
霊呪を退治するためにも、力を付けないと。今のままじゃダメだ。いつか、珀陽のように強くなるんだ。
朱鈴「みんなどこ行ってたの?心配したんだから〜」
逢七「追いかけっこ」
煌陽「鬼ごっこ」
珀陽「お前らな〜。嘘つくなよ。」
朱鈴「嘘なんだ?まぁいいや。で、そこのおチビちゃんは、何しにきたの〜。」
お、おチビちゃん?逢七もだけど、みんな、なんでおチビちゃんって呼ぶの?
煌陽「チームを見学に。」
珀陽「あっはは!分かりづれぇけどおチビちゃんって呼び方に怒ったら。」
逢七「怒るも何もどう考えても、あんたはおチビちゃんよ。見た目は13歳くらいだもの。」
…13歳?!そんなに幼く見えるのかな。
16歳なのに、ひどいな。
それから、チーム内の色んなものを見せてもらい、訓練の仕方なども教えてもらいました。
煌陽「ありがとう。沢山教えてくれて。」
珀陽「おう!」
逢七「もう帰るのかしら?」
煌陽「そうだね。」
朱鈴「気をつけて〜。」
珀陽「何かあったらいつでも、先輩を頼れよ!」
珀陽「うん。」
帰り道、仕事終わりの巫兎と玲衣に会って、
一緒に帰りました。
今日も見てくださりありがとうございました!!
煌陽は152cmの16歳なので相当ちっちゃいです。
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