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# いるま 〈 3 〉
やみやみ
中1とか小6とかそのへん
母 「 あなたは らん みたい に なっちゃだめよ … 、 っ ( 震 ) 」
毎晩 、 父と喧嘩した 母親が 泣きついてきた 。
紫 「 もちろん 、 かあさん ( にこっ ) 」
言う事を聞かないと 、 俺も殴られる と 、 本能でわかった 。
俺の母親は 狂っている 。
その証拠に 、 兄が 血まみれになって
閉じ込められている 部屋がある 。
俺は まだ 、 中には 入らないで 済んでいる けど
いずれ 、 ああなってしまうんだろうな 、 と 肌で感じる 。
父 「 … やめないか 、 らんだって いいところは … 」
母 「 黙ってっ !! 」
ゞ 「 私がお腹を痛めて 産んだ子なのよ !? 」
ゞ 「 それなのに あんな … ぁっ !! ( 泣 ) 」
やはり 、 狂っている 。
らんは悪 。 すちのようになれ 。
… そう 、 俺も 、 すちの真似をすればいい 。
毎日 勉強して 、 いい点とって 運動して 、
そうすれば 、 おれは …
俺は 、 きっと幸せになれる 。
わかっていたのに 。
一歩踏み入れてしまった 。
桃 「 … あ 、 いるま 、 ( にこ ) 」
血まみれで笑う兄は不気味だった 。
桃 「 いるまは 大丈夫 なんだな 、 よかったよ 、 笑 」
一歩ずつ 、 近づいてくる兄が不気味だった 。
桃 「 ここ 、 血生臭いでしょ 、 笑 」
桃 「 ままに 見つかる前に でてったほうがいいよ 、 笑 」
そんな状態で 、 俺に優しくする兄が 、 不気味だったんだ … 。
俺はこっそり 、 警察に通報した 。
まだ幼いこさめ や なつ も いるのに 、
俺は 、 “ 親に愛されている子供 ” と言う幸せを 、 自ら ドブに放り投げた 。
理解の追いついていない なつ は 、
らんを拒絶した 。
こさめは 、 らんの部屋に入り浸るようになった 。
俺は 、 なつ や こさめが 哀れになり 、
八つ当たりでしかないのに 、 らん を 嫌った 。
こさめは 、 そんな 俺を見て 、 らんを 避けた 。
すちは 、 自然と 家族から 離れていってしまった 。
やみやみいっぱい