#22 君たちに託すもの

🦖「…！！」 たっつんの口から、ようやく聞けたその言葉 その声は弱音なんかじゃなかった “生きたい”と願う、確かな叫びだった だるま「`なぜだ…お前らの絆はそれほどまでに深まっているのか…！？`」 🎸「俺らを甘く見てちゃあ困るなぁ」 💫「お前ら構えろっ！！」 全員で剣や弓を構える 🦖「だるまを倒してたっつんを助けるぞおおお！！！！」 俺の声が響く それと同時に全員で一斉に駆け出した だるま「`…愚か。お前達はここで死ぬ運命なのだ！！`」 黒い瘴気が吹き荒れ、空間にヒビが入る ⚡️「あ゛あああああぁぁぁ！！！がっ！？あああああ！！！！！」 その瘴気をたっつんが浴びてしまう 🍗「負けない…っ！！絶対助けてやるからなっ！！」 🎸「邪魔なんだよっ！！このオーラみたいなやつーっ！！」 ゆあんくんとうりが魔力を加えた矢を放ち、闇を裂く 🌷「絶対負けない…！！たっつんさんを絶対に取り戻すっ！！！」 🌻「攻撃の手を緩めないで！！私たちなら勝てるわ！！」 なお兄とヒマワリさんは盾や魔法で攻撃陣を守る壁となる 同時に、拾の鬼を討ったえとさんとミノルが動く 💫「息を合わせるぞっ！！」 🍫「もちろんっ！くらえっ！！！」 2人の連撃がだるまを食い止める だるま「`ぐ…っ、、くそっ！！`」 🐏「よそ見できるほど余裕があるのかなぁ？」 だるま「`！？`」 ヒロくんとうりが左右から飛びかかり、剣と斧でだるまに攻撃を与える 👓「いけっ！！時止めっ！！」 🍪「皆んな無理しないでっ！」 もふくんはだるまの動きを止め、 のあさんはお菓子の魔法で皆んなを癒やす そして俺達は前線へと出る 🦖「シヴァさんは右！どぬは左を頼むっ！！」 🐸「了解っ！！うおおっ！！！」 シヴァさんの素早い動きで黒い触手を切り刻む 🦊「鉄の剣なんて使わないよっ！」 どぬは持っている剣を投げ捨て、自前の刀に手をかける 🦊「日々の修行の成果…ここで発揮するっ！！！」 瞬き一つで五箇所を切り刻むような速さで闇を斬り裂く だるま「`はっ！！…邪魔だ…消え失せろっ！！`」 大量の触手が俺達を襲う ❄️「そんなことさせないっ！」 るなの攻撃で触手が一箇所に集まる ⚜️「私もいるわっ！**テレボーラ**！！！」 触手達がワープし、だるまの頭上に降ってくる 全員の力がひとつに重なり、ついにだるまの巨体が揺らぎ始めた だるま「`……ありえぬ……この私が……！`」 だるまが最後の咆哮を上げる たっつんはもがき苦しんでいる 🦖「たっつん！！聞こえるかーっ！！」 ⚡️「……っ！」 たっつんの瞳が震える 🦖「これで本当に……っ」 🦖「終わりだーっ！！！」 俺は王の剣をだるまの頭上から振り落とした 光に包まれ、巨大な闇が一気に弾け飛んだ 🦖「……はぁっ、はぁっ……！」 激しい光と闇のぶつかり合いが、ようやく静まり返った 王の剣という最後の一撃が、巨大なだるまの身体を貫き、黒い塊は崩れ落ちていく 🍗「勝った…のか…？」 その声に誰もが息を呑み、次第に歓喜の色が広がった 🌷「やりました…！！終わったんですよ！！」 🍫「本当に良かった…！！」 🐸「俺達やったよっ！！！」 涙を流す者、抱き合う者 長く続いた戦いの果てに、ついに訪れた勝利 ちらりとたっつんを見る ⚡️「…ﾆｺｯ」 彼の笑顔で、全員の胸に、安堵と達成感が込み上げる …だが、 🍪「……っ！？ なんですかこれ……！」 倒れたはずのだるまから、濃厚な黒い瘴気が立ちのぼる だるま「`ま…だ、`」 それは渦を巻きながら、真っ直ぐ、 たっつんへと吸い寄せられていった 👓「たっつん！離れろ！！」 駆け寄ろうとするが、瘴気の壁が立ちはだかり近づけない ⚡️「……やっぱり、そうか」 たっつんは笑った ⚡️「俺が……最後の器なんだな」 苦く笑った 黒い瘴気が、彼の身体を絡め取る ⚡️「ぐ…っ！！うぐっ…！！！」 そんな、ここまで来たのに…っ！！ 🦖「駄目だよっ！！一緒に帰ろうっ！！！」 🦖「ねえたっつん！！！」 たっつんはゆっくりと皆を見渡し、優しい笑みを浮かべる ⚡️「皆んな、ありがとな…俺なんかを、ここまで必要としてくれて…」 たっつんは両手を広げて、光の魔法陣を展開する 🐸「え？なにこれ！？」 🦊「包まれてる…？」 その光は一人一人を包み込み、 外の世界へと導こうとする 🎸「待て！やめろ！！」 🐏「俺たちは一緒に…っ！！」 ❄️「嫌ですよ！！やめてくださいっ！！」 💫「俺らも、！？」 🌻「たっつんさん！」 ⚜️「たっつんさん！！やめてっ！！」 🍫「たっつんｯｯ！！！」 🍗「たっつんーｯｯ！！！！！！」 皆んなの叫びも虚しく、次々と光に飲まれて消えていく 🦖「たっつん…帰ってこいよ…！ｸﾞｽｯ」 🦖「絶対だぞっ！！！ﾎﾟﾛｯ」 涙で顔をぐちゃぐちゃにしながらも叫んだ ⚡️「…ああ、ﾆｺｯ」 たっつんは短く答えた その声は震えていた その瞬間、視界が光に包まれた＿＿ --- 全員が消え去った闇の空間に、 俺とだるまだけが残る ⚡️「ぐ……ああああああっ！！」 黒い瘴気は暴発し、俺の身体を侵食していく 皮膚が焼ける 意識が黒に塗りつぶされる だるま「`お前は、、俺の代わりにだるまとなるのだ、、`」 だるま「`今度こそ…ちゃんと…っ`」 …もう覚悟はできている いや、最初からこうするつもりだった 俺は＿＿ 『呪いを受け入れる』 『禁断の呪文を放つ』 (どちらを選んでももう戻れない) --- あなたはどうする？