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忘れる前にまたね!(曲パロ)
(小説内に過激な思想が紛れ込んでいるのでRレーティングを上げました。
死ネタ、捏造設定注意です)
ユーザーネーム 夏(季節)
使用させて頂いた曲 「忘れものセンターにまたね!」(あとがきでくわしく)
一言(沢山)
ボカコレ2025夏、ルーキーランキング2位の楽曲「忘れ物センターにまたね!」という曲の二次創作作品を作らさせていただきました。
すごく綺麗な楽曲で最初は美しいという印象の曲なのによくよく聴いてみたら「!!??」という歌詞や映像が入っていて沢山の衝撃をもらった大好きな楽曲です。
ルーキーってなんだろうと虚無になるくらいにかっこいいですし、じわじわと感動します。
長くなりましたが、小説うんぬん関係なく一旦きいてみてください!
🌟💫✨⭐️光のないまま轢き殺してーーーー!!!!!!!!🌟💫✨⭐️🚗💨 💨
私は|瀬顔《せがお》 わん。
いつも勝手に突っ走っては怪我をしてを繰り返す小学3年生!
いま、もう無くなる回覧板をお母さんに言われて返しに行く最中!
学校にも見える大きな団地の高い段差をジャンプしながら、近くの一軒家に向かう。
今は4時50分。
急がないとお母さんに心配されちゃう!
目印は、サービスエリアっぽいミニチュアが置かれてる家、だったような…?
「こんにちは!」
ハトさんがいるので挨拶をする。
私は横断歩道の白線だけをあるくゲームをしながら、沈む夕日に負けないように走った。
`**ドン**`
直後、何が起こったのかわからず固まってしまう。
周りの夕焼けの景色が一気に真っ暗。
「いた…」
「大丈夫か!?」
知らないおにいちゃんの顔がすぐ近くにあった。
「怪我は、ない…?」
ただ、その手が頬が頭が、赤くなっていた。
途端に涙が溢れてくる
「…ごめんなざぁぁぁあああい」
「なんて事があったのよ、昔」
「なにそれ全くウケない〜」
私は、サービスエリア前でばったりと会った友人と蟹カフェで昔話をしていた。
「でもね一番怖いのは、そのお兄さんが結局どこの人だったのかわかんなかったの」
「何、わんめちゃくちゃ怖い経験してんじゃん」
友人が泣きそうな顔になる。
そういうあなたこそ彼氏に4股されたとかいう悲惨すぎることあったじゃないか。
友人が恐怖を和らげるためか、また蟹を食べ始めた。
「そこ肛門」
「やめろ」
こんな楽しい時間が日常が続けばいいのに。
それから私達は解散し、私は改めて車に乗った。
エンジンをかけて高速道路に向かって走らせ始めた。
崩れた。
ズ。レた
ズレた ズレた 。
ズ レて 。崩レた
崩レ た ズレた ズレ。た
ズレた ズレた。 崩レた
「は…?」
急に視界が狂った感覚がした。
おもわず急ブレーキを踏む。
吐き気が急激にやってきた。
やばい、前がみえ________
私は|瀬顔《せがお》 わん。
いつも勝手に突っ走っては怪我をしてを繰り返す小学3年生!
いま、もう無くなる回覧板をお母さんに言われて返しに行く最中!
学校にも見える大きな団地の高い段差をジャンプしながら、近くの一軒家に向かう。
今は4時50分。
急がないとお母さんに心配されちゃう!
目印は、サービスエリアっぽいミニチュアが置かれてる家、だったような…?
「こんにちは!」
ハトさんがいるので挨拶をする。
私は横断歩道の白線だけをあるくゲームをしながら、沈む夕日に負けないように走った。
` **ドン** `
直後、何が起こったのかわからず固まってしまう。
周りの夕焼けの景色が一気に真っ暗。
「いた…」
「大丈夫!?」
知らないおにいちゃんの顔がすぐ近くにあった。
「怪我は、だいじょうぶ、だった…?」
ただ、その右腕が、赤くなっていた。
途端に涙が溢れてくる
「…ごめんなざぁぁぁあああい」
「うま…」
久しぶりに食べた、このサービスエリアの名物の「ナス揚げ」が頬が落ちるほど美味しい。
…昔はナス揚げの匂いに釣られてやってくる猫が沢山いたんだけどな。千さんとか特に。
時代の流れは速いとしみじみと、感じてしまった。
…ナス揚げを一通り味わった後、車に行こうとした。
「あの…これからどこ行こうとしているんですか…?」
知らない、曇りがちな声が聞こえてきた。
背中に悪寒が走る。
昔、広告に流れた「ナンパの仕方100選」が思い出された。
「いや、あの、そういうの結構なんで…」
私が適当にあしらおうとした。
目の前の青年はまだ引き止めている様子だった。
「その、あの……今日はこれからどこに…?」
どこか目を合わせないで話しかけてくる青年に怒りすら湧いてきた。
「本当に結構です!困ります!!」
逃げようと、早歩きで通り抜けようとした。
「まって!また…!いつもみたいに!!」
「え?」
突然、はっきりとした声が聞こえてきた。
「………!」
青年に喋る気がないという沈黙が伝わってきて、私は見向きもせず通り抜けた。
最悪な日だ。本当に。
私は早足で車へ向かった。
突然、とん、と小さな手に背中を押された気がした。
階段をジャンプして降りようと構えていた私はそのまま車に____
「ク ッ ソ!!!!!!」
思わず机を叩く。
左手に振動が伝わる。
その痛みではっ、と我に返った。
僕は、頭につけていたタイムスリップゴーグルを外し、大きな息をついた。
これで何度目かは数えないようにしていた。
彼女からもらった四つ葉のクローバーがちらつく。
………。
しばらく彼女との思い出をゴーグルにセットし、改めて目的を思い出させようとしてみる。
「地球が滅ぶ前に、私を轢き殺してよ」
もはやテレビも紹介しなくなった例の地球の件。
あと数回か、数百回かわからない。
「それか、混ざり始めたらすぐに殺して。」
ただ、あと何度か地球の太陽が沈んだら、色んなものが混ざり、地球は滅されるらしい。
「…は?」
改めて考えてみてもわけが分からない。
「この地球と混ざっていっしょに死にたくないの」
「空と宇宙と混ざったらだれもが死んじゃうんだぞ!!!なんでわざわざ死に急ぐんだよ…!なんで、なんで…」
僕は服をぎゅっと掴んだ。
「僕の心をも、殺さないでくれ…」
タイムスリップして、なんかいも何回も説得した。
大切な君に死なれたくない。
突然視界が滲んで見えるようになってきた。
「光のないまま、死にたいの」
小学生の時の交通事故で右腕が片方動かない彼女は、もう覚悟を決めてしまっていて、この時の彼女の説得は難しかった。
「光れない私は、もう」
彼女がゆっくりとこちらを見据えた。
「君を照らすことなんて、出来ないんだよ」
…この時の彼女は。
一度だけ、説得に成功しかけた時があった。
小学生の時の交通事故をなかったことにし、彼女が高校生の時の時間軸だった。
「ありがとう、ごめんね」
そう言ってくれたのに。
同じくタイムスリップゴーグルをつけた君が同じ時間軸にやってきて、妨害した。
いつもは僕と君を会わせないようにする程度だったのに、それは今まで以上の妨害だった。
わざと、自分を轢き殺した。
無論、今の僕がいる時間軸の彼女は死んでしまった。
だから、なぜ今も妨害し続けられるのかはわからない。
でも、それよりももっと君を説得して生かさなくてはいけない。
君は、タイムスリップする前は生きていたのに。
「大事件だったね」
彼女は鼻で笑った。
世界がそれを肯定するかのように、君はそれからというもの何度も死んでいった。
なにもかもがわからない状態だが、どうしても説得をして終わらせなくてはならない。
時間がない。
床に散らばったタイムスリップゴーグル専用のコマンドメモをまた目を通し始めた。
このコマンドを使うことによって、世界に少しずつ影響をもたらすことができる。
3〜12才用の遊具でどれだけあそんでも絶対に壊れないし怪我もしなかったり、行き止まりの道をドアを開けるように進めるようになったり。
そんな中で一つ、とびっきりなものがある。
最後の最後のギリギリまで取っておきたかったが、もう、ダメそうだ。
このコマンドは、今はタイムスリップ世界に殺された彼女の意識を過去の時間軸の彼女の意識にうつすというものだ。
いや、いまの不完全なコマンドでは、過去の彼女に記憶を移すといったほうが良い。
勿論、悪い面もある。
君とのほぼすべての記憶が薄くなっていき、最終的にはなくなる。
形のある思い出ならなんとか思い出せるかもしれないが、………もう無理だ。
形が残らない記憶なんて、君が生きてくれるチャンスになるなら、もういらない。
もう、いらない………
いらな……
…
気付けば、どこに置いたかでさえ忘れたカメラを取りに、走り出していた。
「やばいよ〜〜なんでサービスエリアにお土産のタルタル地位忘れてきたんだよ〜〜〜」
私は最近話題だというタルタルチキンの上位存在、タルタル地位をしっかり忘れてきた。
あんなに並んだのにッ…!!!
さっきまで座っていたところを見てもなかったので、仕方なく忘れ物センターにやってきた。
こういうきっちりとした場所は小学生のころから苦手だ。
「………」
かすかな震えが止まらない手をドアにかける。
「あの!」
声が聞こえてきた方を振り向く。
黒いダボッとしたTシャツに、少し長い髪の毛と、右腕が昔に大骨折でもしたのか、あざだらけの青年が手を伸ばして来ていた。
私はどうしても不信感を拭いきれなかった。
「もしかして、タルタル地位…探してましたか…?」
「え、ええ、はい、そうです…けど…」
「これ…」
一瞬心を見透かされてしまったようで恐ろしくなったが、確かに私が買ったタルタル地位だ。
「あぁ、ありがとうございます…?」
「あはは…えっと、気をつけてくださいね!随分人気なので、窃盗も多いので…」
まだなにか言いたそうにしていた青年の目が合わない。
どこか困ったような笑顔をしていた。
私もずっと戸惑ってしまっていた。
「……やっぱり、だめか…」
そんなことを呟いていたと思う。
青年は、右袖に隠れていたボタンを押して、____…
一目惚れだった。
光を見た。
その瞬間は、時間は止まっていたと思う。
大学2年生の夏、驚くほど綺麗な貴方を見た。
見たことない世界が広がった。
爽やかすぎる風があなたを纏っていた。
一目惚れだった、一目惚れだったが、
僕は、貴方に本気で人生をかけたいと思った。
文字通り努力した。
毛量の多い髪を切り、ファッションに気を使い、あなたに近づきたいと、出会いたいと。
ただ、話しかける勇気がなかった。
目を合わせるのが怖かった。
また来週。
僕の心は、ずっと時間が止まっていた。
不確かな妄想なんて、無理をしすぎた身を滅ぼすだけだ。
そんなもどかしさに悩んでいたころ、話す機会が出来た。
今ならできてしまった、とも解釈できる。
どんなトチ狂った事を言ったかわからなかった。
それでもあなたは、…君は、笑ってくれた。
_____大山……くん…?」
ふと、名前を呼ばれた。
「そ、そうだよ、君だけの、大山、大山|咲《さく》」
「え…なんでここに…?あれ……」
目の前の女性は、安心した、しかしどこか不安で聞きたいことが沢山ある、というような顔をしていた。
「単刀直入に言うね、」
僕はずっとずっと喋った。
押し通さないとどこかで決意した記憶が鮮明になりそうだったから。
彼女は、一度決めたことをずっと突き通す。
まだきっと決めた記憶があるだけで、断固とした決意は変わるはず。
しかも、いまは破滅まで6年。
きっと世間はなにも知らないはずだ。
一方的に喋った。
ずっと、ずっとずっと。
目を合わせられなかったのは、いまは彼女のようだ。
その時は夕方にさしかかったころだったか。
時計をみた。4じ50ふんだった。
「わかったよ、……もう諦める」
そう言ってくれた。
ようやく時間は進んだ。
もうきっと、いままで間接的に自分自身を轢き殺していた事は思い出していただろうに。
爽やかを超えた風と涙が混ざって、僕は前が見えなかった。
気付けばゴーグルが外されていたようだった。
あれ…?
「おかえり」
そんな声が聞こえた。
僕のあこがれの声だ。
ずっとずっと大好きな声だ。
彼女は綺麗な両手をしていた。
僕は、目の前の彼女が生きていることに喜びを隠せず、両手で抱きしめようとしたが、片方の感覚がなく諦めた。
「ねぇ、なんで大山くんはこんなに私と最後までいたいと言ってくれたの?」
少し言うことに迷った。
…この際だ。
さんざん迷惑をかけられてきたんだ。
ちょっとくらい、驚かせてしまっても許されるだろう。
「わんと、君と最期の最期まで、終わるその時まで!一緒に寝てたいから!」
彼女は、「たったそれだけ…?」と苦い顔になった。
だが、すぐにくすくすと笑い声に変わった。
僕もつられて笑ってしまった。
ふと、感覚のないはずの右手が暑さを感じた。
時間が来た。
そうすぐにわかった。
世界がもう大終末を始めたようだった。
窓からみえる町中の広告はネタとして笑うことさえ諦めたかのようになにも映していなかった。
「ああ…」
痛みの不思議が腕を刺す。
窓の差し入れにモーニングが刺さっている。
泣けてこぼれてきてしまったポロポロが泣く。
ぼく、まだいきてるよな。
暗い道をあるく。
それは一人ぼっちだった。
まったくもって触れられさえしなかったこの大終末。
「独りでも私は大丈夫」
リンクしたは映像を広告した。
ここで四つ葉のクローバーが空と混ざって緑の永遠になっていたのだけは見えた。
浴びた僕の天使がひかっていたになった
ああ、空が混ざった
そんな気がした
ふと、左手にあたたかな感覚がした
「君が隣にいる」
____『あー…えっと、この映像は、万が一僕がなにも思い出せなかった時、…わんのことを思い出せなかった時に見てほしい。
屁理屈だけど、映像という思い出の形が残っていればいいんだから、わんのことも思い出せるはずなんだ。
まずは、額縁に飾ってある。ぜったい四つ葉のクローバーはもっておいてくれ。
いや、持てなくても良い。見るだけでもいい。
あれがあれば何でもできる。そんなきがするから。
…あは…なんか怖くて涙が出てきたよ。
…
……流石に、過去のわんに、未来の僕のことを聞いてもわかるわけない、もんね…
例のコマンド、結局使う羽目になりそうだ。
またわんと海辺さんぽしたいな。
階段をジャンプする君と、ぶりくっぶりくっ、って足音がする砂浜に行ってセッションするんだ。
たまに木陰に行って「地球温暖化対策だ」ってね。
鳥にも猫にも「こんにちは!」なんちゃって…
………
………
信じたくないよ
せっかく君みたいな綺麗な人が生まれて、同じ地面を歩いているのに。
…この映像を見る必要がなかったとしても、わんが、瀬顔 わんがいきている証を記録しておく。
瀬顔 わんを、ギリギリまで生かす。絶対に。
本人に文字通り死ぬ気でで止められたとしても。
じゃあ、また来週。またあとで』___
作曲なさった方に最大限の敬意をこめて制作しました。
問題があれば即刻消します。
忘れものセンターにまたね! - ついなちゃん いのうつはSA 様
https://www.nicovideo.jp/watch/sm45317076