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第三話[絶望に沈んだ◾️を探す者]
【注意喚起】
・この物語は、暴行、血、殺人シーンなどのグロテスクな表現が入ることがあります。
そう言った場合、まえがきにて改めて注意喚起を行いますが、読む際には十分ご注意下さい。
・この物語に登場する人物、場所などの大部分はフィクションです。
ただし、一部、現実にあるものなどを引用等している場合がございます。
・こちらの「マーダラたちのアセンブリー」は、現在非公開中の「マーダラたちのアセンブリー {第一章}」を元に作っていますが、同じものではなく、別物としてお楽しみ下さい。
・ファンレターは常時受け付けております。
訂正箇所の発見、質問、感想、アドバイス、物語の考察、番外編リクエスト、ファンアートなど、皆様からのご意見をもとに精進していきます。また、執筆の励みにも繋がりますので、もし良ければ書いていって下さい。
ただし、登場人物や物語に対してのあまりにも酷い罵詈雑言については、証拠として写真を撮り、運営様へのご報告、ブロック等の処置をさせていただきます。もちろん、自主企画で参加してくださったキャラの提供者様方へのアンチコメント等も同じく対処させていただいますので、そう言ったことが起こらないよう、十分ご注意下さい。
・自主企画にて募集したキャラクターたちは、可能な限り設定を忠実に守り物語へ登場させていますが、一部、こちらで設定を変更をし、設定に書かれていない部分は個人の想像で作っています。
あまり変更等はせず、設定の変更等を行う場合は、元の設定から変わらないよう可能な限り善処致します。
マーファ「___*天狗*__ ?」
「__へぇ…?__
くはは、“天狗”だって?面白いこと言うんだね?」
マーファ「‥チッ」
マーファがいつもの幻覚かと思い、軽く見開いていた目を伏せた間に、影は消えてしまう。月が雲で隠れてしまったのだ。
辺りは再度、暗い闇に包まれる。クスリと笑った謎の人物の気配は、彼の背後から消えていない。
マーファ「どうでもいいだろ。
ンなことより、テメェ‥さっきっから俺のこと《《見てやがった》》なァ。視線が目障りなんだよ」
「…気づいてて、ここまで誘き出したの?果敢だねぇ…。
でも、俺はそう言うの、良くないと思うなぁ‥だって_
--- `殺`されちゃうかもしれないんだし」 ---
マーファ「_」
突然、彼は目の前に現れた。
低く響くような声でそう言うと、今度は少しうっとりとした声で、漏らすかのように話す。
「…綺麗な《《目》》‥。ここまで`真っ赤な瞳`の色は、生まれて初めてかも‥」
マーファの頬に片手を添え、彼の《《血のように赤い》》、《《暗く沈んだ》》瞳を見て、口から漏らすかのように呟いた。
彼の瞳は金色に輝き、月明かりに照らされてキラリと輝く。まるで、子供が宝物を見つけたかのような…そんな目だ。
マーファは彼の行動に驚きもせず、冷静に、端的に…目を細めて相手を睨み、話し始める。
マーファ「…殺気が一ミリも出てねぇ奴が、ンな馬鹿みてェなことほざくんじゃねぇよ。__それと、いきなり触んな。気持ち悪りィ__」
「……ふ…くは、くはははははっ!
全然驚かない…こんなの初めてだよ!君には俺の初めてを取られてばっかりだ!」
心底楽しそうに笑いながらそう言うと、マーファから手を離し、一歩身を引いた。
「俺の名前は《《スコル・スコーピオン》》。
…ぁ、君には|百目鬼《どうめき》‥、って名前の方が伝わるかな?」
チラリと、こちらの反応を伺ってきた。
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--- No.6 ---
--- スコル・スコーピオン ---
性別 男
年齢 十八歳
種族 天狗の末裔
瞳 月のように*希望で* 輝く丸い金色の瞳
この世で最も目玉を愛しているであろう天狗の末裔。あくまで“末裔”のため、特殊な能力などはないが、素早さは他の人外と比べてかなり上。
ルアバーナスの中ではかなり常人の思考を持っているが|殺人鬼《メンバー》の中で比較して、と言うことになるため、やはり異常なのに変わりはない。
殺人の方法は、首を切り落とす、それだけ。そもそも殺人が目的ではないため、その行為に楽しみは見出していない。
目的はやはり目玉。落とした首から目玉を抉り出し、素早く保管できる状態にして持ち帰る。何年にも渡り培われたその技術に勝てる者は、世界中を探してもいないだろう。
幼少期に母親に殺されかけた時、母の瞳に映る絶望の色に染まった目を見てから“目玉”というものが好きになった。
母の目に反射して映るその瞳が、目が、◾️◾️のも◾️であ▪️◾️◾️と◾️ど、彼には知る由もない。
彼にとって“目玉”というのは、宝石のように輝き美しいものであり、一つとして同じものはない特別なもの。マーファの目はとても気に入っているため欲しいのだが、抉り取って保管するよりも、生きたまま輝いていた方が美しい、と本能的に理解しているため、実行していない。
目玉愛 ★★★★★
常人 ★★★☆☆
素早さ ★★★★☆
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--- 資料No.6 ---
--- 真っ赤な瞳 ---
マーファの持つ、血のように赤い瞳はとても美しい。
絶望に沈んでいて光がないのにも関わらず|輝いてい《希望があっ》て、感情によって雰囲気が変わる。
やはり目玉を好きになって良かったと思う。目玉は愛すべきなのだ。あぁ…絶望に沈んだあの瞳を、もう一度見たい。
もし仮に、俺が「誰かを好きになる」なんてことがあるなら…きっと、相手は彼のように、“美しい瞳を持つ者”なのだろう、と、最近フと考えることがある。“年頃”というヤツなのだろうか。
元々マーファを付けていたのは彼の目を手に入れるためだったが、
`“そのままの美しさ”`
を本能的に感じ取り、スコルは目を抉るのをやめてフレンドリーに接した__つもり__。
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マーファ「‥ア゛ー…聞いたことはあるが‥」
実際、マーファも仲間になる殺人鬼の名くらいはあらかた調べていた。記憶を探れば、“百目鬼”という名がリストには確かにある。
彼は、今宵結成する、*`混沌に生まれし初の秩序` ルアバーナス* のメンバーの一人なのだ。
-- 当然、今の今まで思い出しもしなかったのだが。
スコル「あぁ良かった。知ってもらえていたんだね。
君さえ良かったら、俺のことはスコルって呼んでよ!」
マーファ「……」
マーファの胃がキリ‥、と痛み始める。こうなる時は大抵碌なことがない。さっさとこの場から去ろう、そう思い足を動かした時だ。
スコルがほんのりと頬を染め、マーファの目をジッと見つめてくる。まるで蛇に睨まれたかのような錯覚を起こし、彼は一歩後退りした。
マーファ「…なんだよ、気色悪ィ‥」
スコル「‥君の目は、本当に綺麗だ。《《あの時》》ほどの、ってことないけど…久々に魅入っちゃって…。
それに、君の目をこんな至近距離で見るのは、初めてだったから」
マーファ「ふざけんな、そう言う顔しながら言うんじゃねェよ。
ホントに、うちの組織にはまともな奴がいねェのか?キメェんだよどいつもこいつも‥!!」
ただのドM、義務教育を終えぬ幼さで殺人鬼と成り下がった者たち、謎に目隠しをした情報操作に優れる関西弁野郎、目玉フェチの変態……
今日だけで、五人ものイカれた人物に会っている。それも一日の話ではなく、数時間のうちでだ。
スコル「まだマシな方だと思うけどね、俺は」
マーファ「それはテメェの感覚だろざけんな」
スコル「その嫌悪剥き出しな目も綺麗だね」
マーファ「チッッ゛」
ニコリと笑った上機嫌なスコルとの不安定な会話の成立に苛立ったマーファは、盛大に舌打ちをして背を向けた。
先ほどから胃痛が酷くなっている。嫌な予感しかしない。
マーファ「…ともかく、集合時間近けェんだし、目ん玉野郎はさっさと行けよ。遅れたらマジで殺すからな」
スコル「君の方が遅れたらまずいんじゃないかなぁ」
マーファ「テメェに心配されるほどバカじゃねぇよ。平気だ。もういいからさっさと行けよ」
スコル「うーん…もう少しルシちゃんの目を見てたいんだけど‥」
マーファ「…テメェその呼び方、なんで名前知ってン」
スコル「ちょっと情報通だからね。多少の情報くらいは握ってるさ」
マーファ「ア゛ーンッとに腹立つ‥」
苛立ちが溜まっていく一方でマーファは爆発しそうだった。今すぐにでも刺したい。楽になりたい。そのことで頭がいっぱいになっていく。
スコル「くはは、そんな怒らないでよルシちゃん。
どうせ、名前なんてあとで言うハメになるんだし。結局呼び方は変わらないんだから」
マーファ「はー…」
しばらく目を閉じて深く息を吐く。
落ち着いたのか、マーファはスコルには完全に背を向けて歩き出した。
マーファ「…ともかく、テメェはさっさとあのビル行ってろ。
着いてくんなよ、目ん玉なんざ今じゃなくても見れンだから‥」
スコル「_本当に?!それなら明日、俺の満足いくまで見せてねルシちゃん!」
マーファ「………………__クソが。__
それでいいから、マジでもう行け」
スコル「もちろんいいよ!
その代わり。明日、約束だからね。ルシちゃん?」
マーファ「わァーったって言ってんだろしつけェんだよ!!!」
スコル「わ、」
彼のしつこさに、マーファは限界になりその場で怒鳴る。そしてほんの一瞬、一秒にも満たない時間_マーファは、殺気の籠った目でスコルを見た。
その瞬間、スコルは胸が高鳴るのを感じる。
スコル「……」
スコルが驚いている間に、マーファは素早くビルの上まで上がると、そのままどこかへ去ってしまった。
彼はマーファの去って行った方をしばらく見つめると、首にかけてあるロケットペンダントを軽く握って、ニコリと笑みを浮かべる。
スコル「__
--- 君の目が、|その輝きの《生きた美しさの》まま… ---
*このペンダントにしまえたら良かった* のに‥」
しかし、その言葉は風と共に、誰の耳にも届くことなく、空へと消えてしまった__。
今日の監視時間
3572時間(文字)
やっぱり約一話分増えそうですね〜。ホントなら三話目にまた新しい変たi( ゲフンゲフン キャラが出てくる予定だったのですが…。
んま、話数なんておおよそで考えてたしいっか!話数が増えれば増えるほど、頑張ってるってことだし!(?)
今回はね、目玉フェチなスコルくん!!設定がね、ホントに分かりやすくわたくしミルクティの性癖でございますムシャムシャ(^~^*)
この子本当に僕のお気に入りキャラなんですよ!!!(今回のキャラの紹介でそれが滲み出てしまってますねhahaha)
初めて見た時から一目惚れですよ!!!やはり人生はこうでなくては。一目惚れこそ恋( の始まりなのです!!!本当に、こんなキャラクターが創作できる創作者様が本当に羨ましい…!!
コホン… お気にのキャラほど、主人公との絡みを異常に多くしちゃいがち…!みんな均等になるように頑張りたいところですが、はたしてミルクティの理性は保てるのか……(保つんだアホ)
構成通りにいけば、次回とその次も新キャラが出る予定ですのでね。わたくしの理性と共に、次回以降も乞うご期待!!((