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教室に入れない…だと?
――――
「あ、ねぇねぇ秋穂ちゃん!」
『ぅあい!!?』
急に話しかけられ、思わず素っ頓狂な声が出る。
「自分のクラスは確認してると思うんだけど…誰がクラスに居る、とかは見た?」
『あ、見てない』
そもそも私はサンタ先生ならぬ校長先生に教室を教えてもらった。
…ので、誰がクラスメイトとかは全く分からない。
『遅刻しててそんな余裕なかった…』
ていうかもし万が一同じ中学の友達いたら私記憶ないから終わったくね(
つんだもんですね(
だが、私のこの心配事は、碧の次の一言で消し飛ぶことになる。
「あ〜。それに秋穂ちゃん、同じ中学の子いないんだったよね。」
『え、ぁ…うん、そうなんだよね! 私同じ中学の友達居なくて!!』
物凄く大げさになってしまったが、まあ良しとしよう。
仕方ない!!!!(
…あれてことは私ぼっちじゃね(
海よりも深く考え込んでいると、碧が ちょん と眉間をつついてきた。
『ぅお…』
「ふふ、すっごいしわ寄ってた 笑 」
え、美女に眉間チョンってしてもらえるとか最高じゃねぇか((
『え、ホントに? うわ、これから気をつけよ…』
「あははっ! …あ〜あ、もう着いちゃった…」
え何もう着いちゃったって…ちょっとほっぺ膨らませてるの何!!?
思わせぶりな行動は控えましょう、世界が滅びます((
めっっっっっっちゃ可愛いんだけど。(((
『し…ししし失礼しマース…』
カラカラと音を立て、開く扉。
賑やかだった教室が一瞬、しん…と静まり返った。
私の喉が、ヒュッと変な音を上げた。注:緊張してるだけです。
殺す気か、一年二組。(
足がすくんで動かず、かたかたと震える。 注:緊張してるだけです。
自分の顔がどんどん青ざめて行くのが分かった。 注:緊張してるだけです。(
そんな戦意喪失した私の前に、スッと立つ者が居た。
――― 碧である。
ヤダイケメン…ッ!!!((
「おはようございます! すみません、少し遅れてしまって…!」
『お、おはようございます…』
碧の後に続いて、私も入室する。
なんて勇敢な姿。素晴らしい。私惚れちゃう。((
「お、二人共来たな。それじゃー、自己紹介でもするかー」
「「は〜い」」
さっきまでの恐ろしい雰囲気とは打って変わり、明るく返事をする一同。
何だったんだ、さっきの。いじめか何かか???(
「じゃあまず、一番の青葉から行け〜」
『うぉ…』
なんてのんびりした担任なんだ…
てかまずは自己紹介担任からじゃねぇのかよ。
悶々と思考を巡らせていると、 次、五井〜 と呼ばれた。
順番回ってくんのはっっや(
絶対みんなテキトーに終わらせただろ。
『五井秋穂です。得意科目は歴史で苦手科目は数学です。宜しくお願いします。』
ぱらぱらと拍手が起こり、そのまま着席する。
いやぁ自己紹介って面倒くさいね。((
そんなこんなで全員の自己紹介が完了。
先生曰く、明日委員会決め等があるそうなので、各々で考えておく事が宿題らしい。
いや私何委員会があるのか一ミリも知らねぇんですけど。(