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木材
木にくるまれた僕。僕は木にくるまれていた。木の薄い皮や木屑、そういった破片にくるまれることで、僕は大地と繋がっていたいんだ。
そういうわけでもない。
木は全てのインスピレーションが湧いてくる。こういった木材にくるまれることで、私は私となる。
だが、こうした暮らしももはや終わりにせざるを得ない。木屑が体につくことで、体はぼろぼろになってしまい、これは一回しかできないのだと。
直感でそう悟った私は次の一手を使う。学生の頃に、朝方、ラーメン屋が開くのを待っていたことを。明け方にラーメン屋が開くことを知っていたのは私だけであった。
風呂無しのアパートに住んでいたこともあり、木屑のついた体を洗い流すのだ。というか、アパートが風呂であった。風呂に住んでいた。小走りしても目の前に風呂がある。だから木屑など心配しなくてもよい。ここに住んでいる人は皆、木屑インスピレーションの虜になるであろう。
明け方ラーメン、夜明けにラーメンを食していこう。そう思ったのであった。