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ミラーワールドへようこそ 6
「おはよう、胡夜!」「おはよう、スクエア!」「じゃあ、そろそろ行こうか!」「えぇ?もう?」
「だって、すぐには終わらないでしょ?こつこつ歩いて行かなきゃ!」「わかったよぉ…。」
胡夜とスクエアは、見つけたコンパスを使い、「ブルーホォレスト町」へと向かっていた。いなくなった姫帆と、レッドリーフスクエアを探す手がかりがあると思っているからだ。…これでなかったらとても悲しいが…。でも、2人は希望をもち、「ブルーホォレスト町」に向かっているのだ。「だって、普通名前のついたコンパスなんて、ないでしょ?」「そうそう。きっとなんかあるでしょ!」
「…ちょっと休憩。スクエアは疲れないの?」「まぁね…。疲れはするけど。疲れる速度が遅いって感じ?」「良いな〜。私だって早く疲れたくないよぉ…。」「じゃあ、疲労回復ドリンクをあげようか!これ、うちの母が作ってくれるんだ!美味しいよ、意外と!」そう言ってスクエアが取り出したのは、紅色に光るガラス瓶に入った液体だった。「えぇ…。光ってるけど、大丈夫?」「大丈夫だって!うーんと、そう!甘いラズベリーの味だよ!胡夜の世界にもあるでしょ?ラズベリー!」「えっ!ラズベリー?確かに、色はそんな感じ!私、ラズベリー好きなんだよね〜」ラズベリーと聞いて気が変わった胡夜は、ドリンクを受け取り、半分ほど一気に飲み干した。「…すごい飲みっぷりだね、胡夜…。…でも、美味しいでしょ!?」
しばらく胡夜は無言だったが、「うん!いける!」と、突然言った。胡夜の声が大きかったので、「これが、疲労回復ドリンクの効果…?」と、呟いた。
「よし!行こう!あと、500歩くらいで着くと思うよ!(思いたいよ!)」「よし、行こう!スクエア!!」「うん!(突然元気だね…。)」一時間ほど経ち、座り込んだ2人は、周りを見渡した。すると、
「あっ!なんか建造物が!!」「えっ?どこ?」「こっち!こっちだって、スクエア!」「う〜ん…。あ、確かに!」一時間ほぼ歩き続けて、疲れた2人は、うっすらと見える建造物らしいものに向かって、走って行った。
「あった〜!…と思う!」2人は、青緑色の建造物がたくさん並んでいるのを見て、「これは町だ」と、確信した。歩道を歩いている人々は、皆、翡翠色の服に身を包み、肌の色は青緑色だった。見たこともない生物もたくさん歩いていて、胡夜とスクエアは「大丈夫かな?安全かな?怖いな…。」と、どんどん不安に沈んでいった。すると、「こんにちは。」と声をかけられた。驚いて振り向くと、そこには、群青色の服を着た人が立っていた。「見たところ、ここの町の人ではないようですね。…安心してください、危害は加えません。ただ、少しだけ話を聞かせてもらえますか?」2人は、この町で何も得られず帰るのが怖かったので、こくりと頷いた。
すごく久しぶりだけど、よく書けた…と思います!1166文字!結構いきましたね〜( ・ω・)(なぜここまでして何文字書いたか知らせるのか)次の回、どんな感じにしようかなぁ…。