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Christmas
𝕄𝕖𝕣𝕣𝕪 ℂ𝕙𝕣𝕚𝕤𝕥𝕞𝕒𝕤‼︎
クリスマスということで特別編です‼︎
目黒side
12.20.
最悪すぎる。
今日から俺は1週間近く映画の撮影のためにロケ地(東京から車で5-6時間くらいのとこ)に行く。
一週間…すなわち、クリスマスはSnowManと一緒に過ごせない、ってこと。
まじで最悪。
大介「れーん、いってらっしゃい‼︎」
亮平「じゃあね、めめ〜」
辰哉「怪我と病気に気をつけてね?」
翔太「風邪ひくなよ」
涼太「しっかりご飯食べてね」
照「頑張れよ」
康二「気をつけてな〜‼︎」
ラウール「めめー‼︎」
「みんな、ありがと。行ってくるね」
SnowMan-蓮
「「「「「「「「いってらっしゃい〜‼︎」」」」」」」」
まじで最悪。
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12.24.
辛い。
今日で離れてから4日目。
そして、今日はクリスマスイブでもある。
毎年、みんなでプレゼント交換したりケーキ食べたりしてる。
本来は今年もそうするはずだったのに。
多分、俺以外は今年も楽しんでんだろうな〜…。
実は、俺昨日で撮影終了しちゃったの。
予定より早く。
帰りたいところなんだけど、飛行機の予約とか、ホテルのキャンセル料とか考えた時に残ってくださいって言われちゃって…。
最悪すぎる。
帰れるのに帰れない。
「…ぁ」
外に出ると、ふわふわとした、わたあめのような雪が降り始めていた。
「ゆき…」
冷えた窓に手を置いて、しばらく雪を眺めていた。
俺が見ている間にも、どんどん雪は降り積もって、子供たちが外ではしゃぎ始めた。
「…くしゅんっ」
段々と指先から体が冷えてきて、ベッドにでも入ろうかと思った時。
「__でぇきたぁー‼︎__」
外から嬉しそうな声。
みれば、少しいびつな形の雪だるまがずらりと並んでいた。
途中で雪がなくなったのか、元々そんな作るつもりはなかったのか知らないけど、雪だるまは8体しかいなかった。
ずしりと鉛のように重い悲しみを抱えながら、布団にくるまった。
「…はぁ、」
その時、スマホに小さく振動が来た。
あ、SnowManからだ。
大介「めりーくりすます‼︎(ちょっと早い?)」
亮平「めめ、元気??めめが」
辰哉「いないのは」
照「…まぁ物足りなくて」
康二「かなしいんやけど」
ラウ「らいねんは」
翔太「いっしょに」
大介「くりすます、過ごそうね‼︎‼︎」
康二「よかったら写真見てな‼︎」
と言うメッセージ(ひらがな多いけどなんで?)と、たくさんの写真。
ケーキを食べてたり、楽しそうに話してたり、みんなでゲームしてる動画まで。
みんな俺のこと考えて送ってくれたんだろうけど、どこか悲しいような、怒りのようなものが俺の心に沁み渡った。
もう一度大きなため息を吐いてから、
「ありがとう」
とだけ送ってスマホをシャットダウンした。
はぁ〜…
最悪すぎる、最悪すぎる。
みんなと一緒に過ごしたかったのにぃっ…
「はああああああ…」
大きくため息を吐いたあと、電気を消して眠りに落ちた。
つーっと涙が俺の頬を濡らしていった。
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12.25.
「んん………」
太陽の光が差してきて、その光に目が覚めた。
「…へっ⁇」
見覚えのない人……人たち?が俺の無駄に広いベッドに寝てる。…ごく普通に、当たり前のように。
誰、不審者⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎
「だ、誰ですか………ええええぇっ⁉︎⁉︎⁉︎」
叫んじゃった。叫んでしまった。
なんで?????????
SnowManのみんなが俺のベッドで寝てるんだけど。
え、どゆこと。
「な、なんで……」
大介「れぇん、、、…スピ~」
涼太「あ、目黒」
亮平「ぁ、、めめ、、、」
照「…、めぐ、、ろ、?」
翔太「めぐろぉ………スヤァッ」
康二「めぃっ、、、、めぃ、」
ラウール「めめぇ、、、」
「なな、なんでっ⁉︎」
涼太「おはよう」
「おは、ようございますっ、?」
大介「れん〜……スゥ…」
翔太「ねみぃ…」
康二「めぃめぃめぃめぃ…」
照「めぐろ…」
亮平「おはよ〜」
「どして、?」
亮平「送ったよ」
「ふぇ?」
ラウール「見てみてよ、LINE」
「らいん、?」
SnowMan-蓮
「「「「「「「「うん‼︎」」」」」」」」
LINEを開いてみる。
特に違和感はないし、追加で送られていることもない。
「…?」
辰哉「めめのばーか」
「は、?w」
照「よく考えてみて」
亮平「ほら、頭柔らかくっ‼︎」
「無理だって…俺に出来ると思う??」
翔太「よーく考えて」
康二「わかるで‼︎」
大介「れん!れん‼︎」
ラウール「もぉ〜‼︎」
「わかんないよ〜…」
亮平「LINEの概念覆した方がいいよ」
翔太「うわっめちゃくちゃいいヒント」
「はぇ、、?」
睨めっこしてみるけど全くわかんない。
照「蓮ってこんなに頭悪い?www」
「悪いよ‼︎(泣き×怒り)」
涼太「がんばれ〜」
「ゔぅ…知恵熱出る気がする………」
大介「LINEを普通に読んじゃだめっ」
「普通じゃない読み方ってなに⁉︎」
ラウール「うぅ〜…見てるこっちがイライラしてくる〜‼︎‼︎」
「ごめんラウ‼︎」
康二「言いたくなるんやけど‼︎」
「どーすればいいの⁉︎」
亮平「その…言いたいことそれじゃないんだよなぁ…」
照「違う違う…」
辰哉「なんか…しゃっ‼︎って」
「え?www」
康二「しゃっ」
ラウール「しゃっ」
翔太「しゃっ」
涼太「しゃっ」
大介「しゃぁぁっ‼︎」
しゃっ?と混乱しながら見る。
わかんない…。
亮平「向き‼︎」
「向き…………ぁ、‼︎」
縦読み?
そう思って頭の文字を縦で読んでけば…
『めめいまからいくよ』
※確かめてみてね‼︎
…‼︎
「うそぉっ、!」
辰哉「やーっと気づいたか」
「『めめいまからいくよ』…って言ってたの?」
亮平「うん」
照「ちなみにこれいつから計画してたか知ってる?」
「えーっと……昨日、弾丸?」
大介「なわけwww」
翔太「はーあ、おもろっwww」
「いつから?」
康二「発表するで〜‼︎」
ラウール「ドゥルルルルルル…ダンッ‼︎」
涼太「Let‘s party time…」
ラウール「そこは言ってよ…www」
辰哉「蓮がこの日に撮影行くって決まった時から」
「へっ、?」
涼太「そうそう」
「い、っかげつまえ、くらいってこと、?」
ラウール「うん‼︎」
「マジか…」
照「めめ絶対泣いちゃうねって思って?」
「ビクッ」
亮平「あ、反応してる」
辰哉「てことは…?」
康二「泣いてたん?」
「っまぁ………ちょっと、?////」
ラウール「めめ可愛い〜」
翔太「結構考えた」
涼太「thinking time しました」
「みんな……ありがと。…多分今までのプレゼント?サプライズ?の中で1番嬉しいっ‼︎」
辰哉「よかった〜」
亮平「結構こっちも楽しかった‼︎」
翔太「あと、これ」
照「どうぞ」
丁寧に包まれたプレゼント(?)。
開いてみれば、
「あ、マフラーだ」
綺麗な漆黒のマフラー。
丁度買おうと思ってたんだよね。
大介「正解っ‼︎」
ラウール「マフラー欲しいって前言ってたよね⁉︎」
「へ、、?いつ、?」
康二「あ、それ盗聴器で聴いたやつやで」
「え゛」
涼太「康二盗聴器つけてたの?」
康二「…つけてました」
「…www」
照「まぁ……みんなで揃えてみたから」
みんなが各々のカバンから色違いのマフラーを取り出す。
「あ、…ほんとだ」
辰哉「そうそう、丁度9色あったから」
「ほんっとうに嬉しい、ありがとう…‼︎」
というわけで。
そのあと、俺は映画のスタッフさんもホテルの方々も、全面協力でこのサプライズを行なっていたことを聞かせてもらって。
映画のスタッフさんから帰って良いよって言う許可が降りたので、9人で仲良く帰りました。
帰り際、昨日子供たちが遊んでいたところに目をやれば、昨日は8体だった雪だるまが、1体増えていた。
fin.
来年もここでクリスマスを迎えられますように*↟⍋↟*